エジプト:スィースィー大統領が暴力による政府の変革とSNSの利用について言及
2018年11月05日付 al-Hayat 紙

■スィースィー大統領:暴力を用いて政府を変革するコストは、政府を存続させるコストよりも高くつく

【シャルム・エル・シェイク:本紙】

エジプトのアブドゥルファターフ・スィースィー大統領はあらゆる思慮に欠けた動きによる「国家の自滅」を避けるために、青年らが国家の構成要素やその安定を守る方法を自覚することを呼びかけた。また、シャルム・エル・シェイクの保養地で開催された「世界青年フォーラム」の会議のひとつに参加する中で、「力によって現状を変えるために青年が結集した力や世論の力は、大概抑えが利かなくなり、そしてそれは邪悪な勢力を内政干渉や国家の関係機関の抹殺に駆り立てるような大きな空白を生み出す」と述べた。加えて「近年の実際の経験は、暴力を用いて政府を変革し国家を破壊してしまうことによる人的・倫理的・経済的なコストがそれを変革しないでおくことのコストを遥かに上回るものであることを証明した」と述べた。

また「噂が口伝えに広まることは昔から存在した。しかし現代においてその現象は、諜報機関やテロ分子に利用されるソーシャルネットワークサービス(SNS)を使って大きく発展した」と強調した。さらに、「どのような道具も発展も、それがどう使用されるかによって破壊されることも築き上げられることも出来る」と注意を促し、「SNSと技術の発展に対処しそれらを良い形で使用し、その危険性に立ち向かえるように準備する」よう呼びかけた。また「SNSの影響を議論する国家委員会又は研究グループを設置し、設立される組織はSNS網を最大限有効活用する一方で悪影響を最小限にとどめるための戦略作りを担う」よう促した。さらに、「SNS網を妨害するいかなる試みも成功することはないだろう」と指摘した。

(後略)

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( 翻訳者:滝沢侑也 )
( 記事ID:45703 )