イラク:ニーナワーの留置場で人権侵害
2018年11月01日付 al-Hayat 紙

■イラク人権高等弁務官事務所がニーナワー留置場における人権侵害行為を記録

【バグダード:本紙】

イラク人権高等弁務官事務所は昨日(10月31日)、ニーナワー県(バグダード450km北)の諜報局と対テロ担当局および付属の留置場への訪問中に複数の人権侵害や問題を確認したと明らかにした。

同高等弁務官事務所は声明で、「高等弁務官であるアリー・ミーズル・シャマリーは、ニーナワーの高等弁務官事務所付属の刑事司法チームと共に、諜報局と対テロ担当局を訪れた」と報じた。そして同声明は、「代表団は局の責任者や調査部門の将校らと面会した。彼らは代表団に対して、提起された訴訟についての調査手続きを完了するにあたって彼らが直面する最も重要な問題や障害について報告した」と指摘した。

さらに同声明はアリー高等弁務官が以下のように語ったと報じた。「訪問の際に多数の問題が特定された。具体的には、割り当て金の不足や任務遂行のための必需品が供給されないことに加えて、局に対して提起される訴訟の規模と比べて捜査をする将校や専門の幹部が不足していることが挙げられる。また、ニーナワー事務所の刑事司法チームと共に我々が訪れた留置所では、多くの事柄を観察した。その最たるものは複数の人権侵害が起きていることである。具体的には拘留場はすし詰め状態であり、このことが拘留者や寝泊まりしている者たちが疥癬(かいせん)、結核、ウイルス性肝炎などの病気に苦しむ事態を引き起こしていることに加えて、人としての尊厳を失う事態を引き起こしている。」

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:スローカム ニコール )
( 記事ID:45714 )