エルドアン・プーチン固い握手―天然ガス・トルコストリーム大きな一歩
2018年11月20日付 Hurriyet 紙


トルコストリーム・天然ガスパイプライン計画の最難関の段階が昨日行われた式で完了した。315億立方メートルの天然ガスをロシアからトルコへ2019年に運ぶことが予定され、そのガスの半分はヨーロッパに運輸される予定だ。エルドアン大統領とロシアのプーチン大統領は、パイプラインの最終部分とそれが海に下されるのを共に見守った。

トルコストリームは、トルコに2019年に315億立方メートルの天然ガスを輸送し始める予定であり、天然ガスパイプライン計画の最難関の段階が完了した。黒海の海面から2キロメートル下に互いに平行な930メートルの2本のパイプラインを設置した。昨日、レジェプ・タイイプ・エルドアン共和国大統領とロシアのウラジミール・プーチン大統領は沖のパイプラインの設置完了を共にイスタンブルで目にした。両首脳は式の際にパイオニアリング・スピリッツ号に乗り、最後段階が行われ、海に下されるのを見守った。互いに「我が友人」と述べる二国のリーダーはトルコストリームのパイプライン計画がトルコとロシアの関係をより発展させる象徴であるとみている。

■最終段階が来た

式で演説したエルドアン大統領は、エネルギーに関する協力を両国間の関係が良好であることの象徴と見ていると明かした。この点における新たな段階を目にしたとし、「トルコストリームが黒海の下を通る部分を完成させ、パイプラインがトルコの地まで届いたことに喜びを感じる。このようにして、2014年に開始し、2016年に政府間の協定で具体的な枠組みとなった計画が今最終段階に来たのだ。トルコストリームは二国間の関係及びトルコの地域内のエネルギー地政学の点から歴史的重要性がある」と述べた。

■半分はヨーロッパへ

エルドアン大統領は、トルコストリームが2019年のテスト後に運転を開始できる予定であると述べ、以下のように話した。「完成した区域は黒海海底から互いに平行に伸びる930キロメートルの二つのパイプラインであり、深さ2キロのところに設置された。パイプラインが地上に出るクユキョイ終点地の建設は急ピッチで行われている。一年に315億立方メートルの天然ガスを運ぶトルコストリームはトルコだけでなく、隣国、諸地域にとっても重要である。その半分はヨーロッパに送る予定である。トルコ内では、イスタンブル、ブルサ、コジャエリ、イズミルのような重要な生産と輸出の中心地が新しい供給ラインを得る。このようにして、トルコは輸送に関するリスクにさらされずに自国およびヨーロッパの国々の天然ガスの需要を満たすことになる。」

■尊重されるべきである

エルドアン大統領は、ロシアという友人と技術の点で難関な計画を、信頼、安全性、保全性において高い水準で実現し、業界の規模をより高く上げたと強調し、以下のように述べた。「グローバルなエネルギー市場で天然ガスの重要性と供給の安全性が徐々に増している。重要なエネルギー計画を経済的に実現するには、国々の条件に沿った方針で天然ガスをどこからどのようにして調達するかの決定が尊重されるべきである。一国や諸国の主権を犯して、国民へのサービスを妨げる努力は誰の利益にもならない。」

エルドアン大統領は、トルコにとって、ロシアは長期的な協力関係を築ける、信頼すべき友人であり、重要な天然ガス供給者であると述べ、「トルコは1987年以降ロシアから合計で3870億立方メートルの天然ガスを購入した。同時にこの状況は、エネルギー分野での関係が他の問題同様にあらゆる試練を超えてきたことを示している。トルコとロシアの友好は双方の利益に結果的にきっかけとなっている。ロシアとの二国間関係の枠組みを、他国の要求や押しつけより我々は定めてこなかった。常にロシアとの長期的協力関係を築く努力をしてきた。地域および地球全体でも権利、公正、平和、安定の確保のためにロシアという友人と共に努力してきた」と言った。

■1000億ドルは夢ではない

ロシアのウラジミール・プーチン大統領は「重要な友達」と呼びかけるエルドアン大統領に感謝を述べ、1000億ドルの貿易量を中国との間で今年手にし、トルコとも 得られるだろうと強調した。プーチン大統領は「この式、この計画は、ロシアとトルコ間の協力の水準が非常に素晴らしいことを示している。トルコストリームのパイプライン計画に関する協定はイスタンブルで2016年11月10日に締結した。エルドアン大統領はトルコストリームという名前を提案した。協定を締結した後たった2年で、こうした短期間で計画の最難関の部分が完了した。非常に多くの労力が注がれた。天然ガスの輸送も出荷も非常に重要である。 315億立方メートルの天然ガスの半分がトルコから東ヨーロッパ及び南ヨーロッパに輸送される。これによってもトルコを重要な天然ガスの中心地にするだろう」と述べた。

■エルドアン大統領に感謝

プーチン大統領は陸上部分でも早々と前進していると述べ、以下のように話した。「2019年にまでに完成する予定である。最も近隣の友人、最も進んだ科学技術、最難関の基準に合った条件下で努力している。ロシアとトルコはエネルギーの分野で長年に渡って成功裡に協力を実現させてきた。特に、13年前、エルドアン大統領と共に2005年に式典と共にマーヴィ(ブルー)ストリームを開業した。13年に渡って最難関の季節の条件のもとでさえ安全に操業している。ロシアは天然ガスの輸送にとって信頼され、安定的に供給を行っている。トルコの経済に力を加えている。エルドアン大統領に彼が見せている政治的な勇気に感謝したい。困難な状況では政治的な意思なくしてこのような計画を実現することは不可能だった。二国間で信頼がなければ、このような計画を実現することは不可能である。」

■文化と観光の年

エルドアン共和国大統領は、演説で以下のことに注意を向けた。「ロシアとの関係は非常に広範囲で進んでいる。トルコストリームのほか、4月に我々が定礎したアックユ原子力発電所を一緒に実現させた。去年30パーセントの貿易量の増加があった。目標は1000億ドルの貿易量に達することだ。観光業も今年の最初の9か月で510万人のロシア人観光客を受け入れ、新記録を樹立した。2019年を文化・観光年として相互交流し祝うつもりだ。その活動は国民たちがお互いをよりよく知ることのきっかけになるだろう。ロシア国民たちとの連携はトルコにとってより大きい計画と吉報を伝えてくれるだろう。」

供給の安全性を保障するエネルギー大臣ファーティヒ・ドンメズ氏も天然ガス交易で新しいページを開いていると述べ、「直接、ガスストリームが2019年に開始する輸送のリスクを取り除く予定だ。天然ガスの最初の購入者として制度の安全性と運用の安全性、供給の安全性を保障する。320億立法メートルの天然ガスの半分はトルコで使用される。このようにしてピーク時の制度的なバランスを守る点で基本的な役割を担うだろう。トルコはヨーロッパで4番目に大きな天然ガス市場である」と話した。

■トルコが供給するエネルギー

1500万軒の家のエネルギーの需要を満たすのに十分である。
12万6000個の風力発電タービンの発電力に等しい。
370個のLNG (液化天然ガス)タンカーが供給する天然ガスに等しい。

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( 翻訳者:鈴木 唯 )
( 記事ID:45777 )