ハサン・ケイフ遺跡移設契約、キャンセルに
2018年11月24日付 Cumhuriyet紙


バトマンのウルス・ダム湖の下に沈むことになる歴史的な市であるハサンケイフの史跡移設のために国家水道総局(DSİ)が行った入札は、行政裁判所によって中止された。遺跡の多くが移された一方、中止された入札に関して、文化観光省は調査を開始した。

国家水道総局(DSİ)によって行われた、ウルス・ダム湖の下に沈むことになる1万2,000年の歴史を持つハサンケイフの遺構移設の入札が、裁判と調査の対象となった。アルトゥクル・ハマム、イマーム・アブドゥッラー修道場、ハサンケイフ城塞正門とヤマチ・キュッリイェ(複合施設)の移設事業のために行われた入札は、8,295万8,910リラを提示したジュムフル・アルプ社とアルプ建設の共同事業が受注した。

■行政裁判所に訴訟

入札で8,790万リラで二番目に低い額を提示したギョカルプ・プロジェ社は、受注した企業の事業経歴書類が不十分であり無効であるとして、アンカラ第14行政裁判所に訴えを起こした。ギョカルプ・プロジェ社は、共同で移設事業を獲得した2社の、アダナ建築調査・遺跡局によって作成された事業経歴書類では、行った建築技術の箇所に「石積み、石造の切削及び修復作業」と書かれているが、提出された書類に記載されているものが全て修復ではないことを理由として、同社の提示は不十分であり無効であるとし、入札が自社に任されるよう要望した。

アンカラ第14行政裁判所はこの異論に対し、関連する企業がアダナ博物館局と行った事業に関する書類を二度要求し、二度とも適切な返答が得られたとして、ギョカルプ・プロジェ社の要望を棄却した。しかし、同社は判決を行政裁判所に控訴した。

■行政裁判所は中止の判決

行政裁判所第13法廷は、入札中止の判決を下した。しかしこの過程で、入札が行われた事業のうちの90%以上が完了し、遺跡のうちアルトゥクル・ハマム、イマーム・アブドゥッラー修道場、正門が移設された。11月第2週に通知された行政裁判所の判決に従い、ギョカルプ・プロジェ社は、この件に関して文化観光省と監査局、文化財・博物館総局に申し立てを行った。同省は、申し立ての中で名前が挙げられた文化財・博物館総局のヤクプ・ハルマンダ副局長、少し前に解任されたバハドゥル・サバフ修復局長、ベトゥル・キミンス・アダナ建築調査・遺跡局長と事件に関する調査を開始した。

■文化観光省に申し立て

ギョカルプ・プロジェ社が行政裁判所の判決を受けて文化観光に行った申し立てで、共同で受注した2社が使用した事業経歴書類がアダナ建築調査・遺跡局によって準備されたこと、2,590万リラの事業のすべてが修復ではなく新築も含まれること、これらを区別する必要があることが主張された。アダナ建築調査・遺跡局が裁判所のこの方向の2つの要望に則した形での返答もせず、裁判所をミスリードしたと主張した。

一部の当局の個人の行動によってこのような状況に至ったことも申し立てで述べられ、次のように記された。

「裁判所によって行われた文書交換の過程での不当な扱いは、あらゆる口頭でのやり取りや我々の書面による通知にもかかわらず、バハドゥル・サバフ氏およびヤクプ・ハルマンダ氏の書類と指示によって行動したベトゥル・キミンス氏によってなされた。法務局もこの不当な扱いに対し沈黙を守った。特に、アダナ建築調査・遺跡局の管轄のうち最も重要かつ素晴らしい事業は、総局のバハドゥル・サバフ氏とヤクプ・ハルマンダ氏が作成した招待リストに従って建築調査局によってジュムフル・アルプ社またはアルプ建設と関連のあるメファ社に発注されている。これらの企業は何年もの間1つのチームとして業務にあたってきたため、これらの企業間には様々な情緒的なつながりが形成され、それぞれの、または共通の利益を求め、誤った、または不当な扱いが行われている。これらの企業が受注したすべての入札が調査された際明らかになる事実は、あなた方の判断に委ねられている。」

申し立てではさらに、「アダナ建築調査・遺跡局は、それと認識しつつ、また望んで、裁判所をミスリードし、我々の権利が失われる原因となり、事業協力している2社が不相応なハサンケイフの事業を獲得し大部分で利益を得ることを招いた。総局と法務局は、事実を知っており、さらに我々の申し立てがあるにもかかわらず、建築調査局の具体的な事実に反する嘘で満たされた記述を作成させる代わりに沈黙を保ち、現状のように裁判所に送られ共犯者となった」と記された。

申し立てには、アダナ博物館局に行われた事業に関連する修復と新築についての写真付きの詳細な情報も記載された。

■3遺跡、移設

一方で、裁判と調査の対象となっている入札に関する作業の90%以上は完了した。この過程で、受注した企業によってハサンケイフにあるアルトゥクル・ハマム、イマーム・アブドゥッラー修道場、ハサンケイフ城正門が移設された。

さらに、こちらもDSİ総局がハサンケイフの遺跡移設作業のため行っている別の入札によって、クズラル・モスク、スレイマン・ハン・モスク、エル・ルズク・モスク、コチ・モスクといった遺跡のうちの一部が移設された一方、一部は移設の準備が続いている。

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(翻訳者:永山明子)
(記事ID:45801)