イラク:閣僚ポストをめぐって議会が白熱すると見込まれる
2018年11月27日付 al-Hayat 紙


■イラク:議会の会合は白熱すると見込まれる

【バグダード:フサイン・ダウィド】

派閥間で対立と激しい論戦が繰り広げられる中、アーディル・アブドゥルマフディー首相は今日(27日)、空席となっている閣僚ポストの候補者を議会に提出しようと目論んでいる。一方で、複数の情報筋が指摘したところによると、アブドゥルマフディー首相がいくつかの派閥を無視してすべてのポストの候補者を提出しようと目論んでおり、ハーディー・アーミリー氏が主導する「建設同盟(building coalition )」に集結したスンナ派勢力は会合のボイコットをほのめかしたとのことだ。

国防大臣と内務大臣のポストの候補者争い中で、空席の閣僚ポストの投票を完了するために議会は今日会合を開くことになっている。一方で、アブドゥルマフディー首相は前述の2閣僚候補を指名する期日を後ろ倒しする提案を拒否し、空席の閣僚ポストの候補者を一括で提示すこととなった。

また、信頼できる複数の情報筋が本紙に対して述べたところによると、イラクの首相は空席の閣僚ポストをめぐり対立し合う政治派閥の要求を無視しようと努めているとのことだ。さらに、議会により良い選択をさせるために国防大臣と内務大臣の両ポストを含むすべての閣僚ポストの候補者を提示しようと目論んでおり、それこそが多くの派閥を維持するシナリオなのだ、とのことである。

派閥「改革と復興」はアブドゥルマフディー首相に対し、8閣僚の候補者名を投票の48時間前には提出するよう訴えた。そして、同派閥の国会議員らは昨日(26日)の記者会見のなかで以下のように述べた。「首相は投票の48時間前にはまだ決まっていない(閣僚の)候補者の履歴書を提出すべきだ。」また、特に内務大臣の地位の候補者についてシャマリー氏は「前政権のカースィム・アラジー内務大臣を刷新することは依然としてもっともらしい選択肢であり、90パーセントの確率で行われるだろう」と明らかにした。

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( 翻訳者:佐藤竣介 )
( 記事ID:45816 )