カマン遺跡で、日本の奇跡
2018年12月05日付 Hurriyet紙


日本のアナトリア考古学研究所がクルシェヒル県カマン郡で33年間続けてきた発掘で、2000点以上の遺物が出土した。発掘された品々はカレホユクの日本庭園にある考古学博物館に展示されている。

歴史的に有名なシルクロードの途中に位置するクルシェヒル県カマン郡で33年間前から発掘を続け、今日に至るまで2000点を超える遺物を発見した日本のアナトリア考古学研究所は、現地の考古学的過去を明るみにし、さらに社会文化的構造を明らかにすることにも大きな貢献をしてきた。

カレホユクにおける発掘は、三笠宮祟仁親王の発意により1978年に東京で結成されたアナトリア考古学研究所(JIAA)によって1985年に始まった。直径280m、高さ16mもの典型的なアナトリア墳丘墓にて今も続く発掘は、トルコで40年以上暮らしている大村幸弘氏の主導で行われている。4000年もの歴史を持つカレホユクでは、今日に至るまで紀元前2300年代まで遡る、オスマン時代から青銅器時代までの4つの文化地層に属する2000点以上もの遺物が出土した。発見された遺品はカレホユクにある日本庭園内の考古学博物館で展示されている。

■勧業銀行のサポート

トルコ勧業銀行は、発掘作業で出土した考古資料を損耗することなく迅速かつ容易に検査にかけるため、以前にも特注のX線装置を提供して貢献してきた。そして今新たな協力関係を築きつつあり、発掘で掘り出された陶器の破片などを保管するため、1990年から使用されている倉庫修繕とリフォームが計画されている。勧業銀行の広報コーディネーターであるスアト・ソゼン氏は、調査隊がアナトリアの歴史と文化の豊かさを明るみにし、この土地の歴史遺産に光を当てて後代に伝えていくための科学的研究の継続のため努力してきたと語った。

■墳丘墓型の博物館

トルコに44年前に移り、アンカラ大学で現地の研究を始めた大村幸弘博士は、同じく考古学者で妻の大村正子さんとともに作業を始め、カマン郡で研究を続ける傍ら、日本アナトリア考古学研究所所長に任命された。大村幸弘博士が担当する博物館の建築計画はカレホユクの形状から着想を得、発掘が行われていた墳丘墓の外見がモデルとなった。この博物館は、来館者は発掘の手法とあわせて、出土された遺物を見学することが出来るように建築されている。独創的な建築構造を持つ博物館の館内面積は150平方メートルもある。

■考古学は忍耐と継続の仕事

カマン郡で日本の奇跡を起こした大村幸弘博士はこう語る。
「ここで研究することは、世界の歴史を学ぶということです。我々はカマン―カレホユクで今から4300年前までの歴史を遡りました。発掘は32年間続いており、まだまだ発掘すべき場所はたくさんあります。これは一世代で終わる作業ではありません。考古学は親方から弟子へと続く仕事です・・・。私たちからこの大切な研究を引き継ぐ者たちが、私たちが発見してきたことの上に、更に多くのものを築いてくれると信じています。」

■記念庭園は写真用のセットに変身

三笠宮親王のカマン―カレホユク発掘開始(に当たっての訪土)を記念して作られた三笠宮記念庭園は、日本国外で最大級の日本式庭園の一つである。約22ドニュムの敷地を持つ庭園内には、合計面積3500平方メートルもの互いに繋がった2つの池がある。博物館は来館者に加え、近年では結婚写真の撮影を希望する人たちの要求に応える場所となっている。

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(翻訳者:市野太音)
(記事ID:45860)