エジプト:治安当局がキリスト教徒襲撃事件の犯人を殺害
2018年12月09日付 al-Hayat 紙

■エジプトの治安当局はキリスト教徒を乗せたバスを襲撃した実行犯2人を殺害

【カイロ:本紙】

エジプトの治安当局は、先月(11月)エジプト南部のミニヤー県で起きたキリスト教徒を乗せたバスへの襲撃の実行犯である戦闘員2人を殺害したと発表した。

エジプトの内務省は昨日(12月8日)の報道発表で、軍事部隊の支援を受けた警察がミニヤー県の南に位置するアシュート県で戦闘員2人を発見したと明らかにした。

そして「武装部隊との調整のうえで、当該地域における捜索を行った。その結果、事件の実行犯であるテロ分子2人を殺害した。なお、殺害したのはアブー・マスウブとアブー・サヒーブである」と述べ、また2人の所持品から「自動小銃3丁、ピストル1丁、大量の弾丸」が見つかったと付け加えた。

また、治安部隊も襲撃で使用された車両の1台を発見した。襲撃は11月2日にエジプト中部の修道院で子供たちのひとりの洗礼を終えた帰り道で発生し、7人以上のキリスト教徒が犠牲となった。

さらに内務省も、襲撃の犠牲者のひとりであるカマール・ユースフ・シハータと呼ばれていた者の携帯電話を発見したと述べた。

ちなみにミニヤー県の聖サミュエル修道院の近くで起きたその襲撃事件の翌日には、治安部隊が襲撃に関与したとみられる19人の戦闘員を殺害している。

なお、ダーイシュは本事件への犯行声明を発表した。今回襲撃が行われた場所と全く同じ場所で2017年の5月にも襲撃事件が起こり28人のキリスト教徒が犠牲となっていたが、その時にも同組織は犯行声明を発表していた。

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( 翻訳者:滝沢侑也 )
( 記事ID:45891 )