レバノン:イスラエルが「ヒズブッラーのトンネル」を発見し破壊作戦を決行
2018年12月09日付 al-Hayat 紙

■トンネルを口実にしたレバノンに対するイスラエルの脅威にNOを

【ベイルート:本紙】

複数の西側外交官や大使が(レバノンの)南部戦線の展開を追っている。これは、ヒズブッラーが採掘したレバノンから占領地パレスチナに通じるトンネルを発見したとして、現在イスラエルが行っている「北の盾」作戦を受けての動きだ。これらの外交官や大使の間で交わされている連絡調整に関与する情報筋は、「レバノンはトンネルの破壊に向けた現在の動きの中でイスラエルが攻撃を行うことについての一切の警戒または威嚇といったものは受け取っていない」と語った。

また、同情報筋は本紙に対し、「これまでと同様に、事態を追っている外交官の中でイスラエルがレバノンに対して軍事行動に踏み切る可能性を警告する者はいなかった。一方でフランスは数週間前に、イスラエルがヒズブッラーの所有するミサイルをより精巧なものに開発するための研究所や作業施設があるとされる拠点を破壊する可能性を警告した」と明らかにした。

さらに同情報筋は本紙に対し、「各国外交官とレバノンとの連絡内容は、レバノン側がトンネルの問題に責任もって対処することと、レバノンの戦線の平穏が保たれることに関心を抱く国々が国境周辺の管理(の重要性)を強調したことの2点に要約される」と語った。

イスラエル占領軍は昨日(8日)「ヒズブッラーが採掘したトンネル」を捜索するため「北の盾」作戦を続行した。また国境地帯からの目撃情報によると、イスラエル占領軍はクルーム・シュラーカーと呼ばれる地区のメイス・エル・ジャバル村の正面に新たな作業場を設置したとのことだ。同地区の国境沿いには地中からのどんな揺れも感知するセンサーが設置された。同様にイスラエルのブルドーザーはメイス・エル・ジャバル村東部にある古い土塁を除去し、占領地パレスチナ側からブルーライン付近に天然の障害を新たに設置した。

(後略)

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( 翻訳者:若命祥子 )
( 記事ID:45895 )