国連:2019-2020年の「シリア周辺地域・難民・回復計画(3RP)」を始動
2018年12月12日付 al-Hayat 紙

■シリア難民受け入れ国支援のため55億ドルにおよぶ国連の計画が始動

【アンマン、ジュネーブ:AFP、ロイター】

国連は昨日(11日)、シリア難民と彼らの受け入れを行うヨルダン、トルコ、レバノン、エジプト、イラクの5カ国を支援するために今後2年間、55億ドル相当の計画を準備することを表明した。

国連は(昨日発表した)声明において、「国連の諸機関と国連のパートナーとなっているNGOは本日、2019-2020年の『シリア周辺地域・難民・回復計画(3RP)』を始動した。この計画は55億ドル相当のものであり、トルコ、レバノン、ヨルダン、エジプトそしてイラクが今も続いているシリア危機の影響に対処する国家的な取り組みを支援するためのものである」と強調した。

また、国連は「このような莫大な数の難民に対処することは、今もなお難題を生み出している。というのも、この(中東)地域には現在約560万人のシリア難民が登録されており、それに加えて現在までに約100万人の子供が避難の過程で生まれているのだ」と述べた。

さらに、声明では(UNHCRの)アミーン・アウド中東・北アフリカ局長兼地域難民地域調整官(シリア・イラク担当)の言葉として、「(避難中に生まれた)100万人の子供たちの大多数は貧困と失業が広まり、早婚や児童労働が発生し、そして彼らへの教育が常に保障されているわけではない状況で生まれている」と語られた。さらに、「国際社会はシリア難民の苦難について認識し、(彼らを)受け入れるコミュニティに対して3RPの枠組みの中で基本的支援を提供し続けることが不可欠である。なお、この計画は難民たちが安全に尊厳を持って自発的に(祖国に)帰還するまで、莫大な負担に耐えうるよう支援するためのものである。」と続けられた。

(後略)

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( 翻訳者:長澤悠華 )
( 記事ID:45921 )