イスラエル:ヒズブッラーによるトンネルの掘削について安保理に提訴
2018年12月15日付 al-Hayat 紙

■「国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)」はトンネル2本の存在を確認し、3本目を調査中:これらのトンネルは「ブルー・ライン」を侵犯するものである一方で、イスラエルにトンネルの出口はない。

【ベイルート:ワリード・シャキール】

イスラエルは来週水曜日(12月19日)、安全保障理事会にレバノンとの国境にある複数のトンネルの問題を提訴する。このことは、外交・広報活動の一環として行われ、米国もこの活動を支持し、会合の開催を要請した。また、この活動はレバノン当局に「ヒズブッラー」がトンネルを掘削していることに関する責任を負わせることを目的としている。なお、レバノンに責任を認める根拠として、イスラエル軍が占領地で掘削作業を行った結果トンネル3本を発見したこと、そしてこれらのトンネルが国境に隣接するレバノン領土から始まっていることを、イスラエルは主張している。

本紙は、レバノンが、同国東部で活動している国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)によるトンネルの存在確認に関する報告書を待っているとの情報を手に入れた。これは、レバノンが、同国外交使節団が参加する予定の安保理会合で、国連決議1701号の遵守に基づき然るべき立場をとるためである。特にレバノンは、イスラエルがレバノンの主権を陸海空から継続的に侵犯していると申し立てた。

この問題をめぐる応酬をフォローする者たちは、レバノンが毅然とした立場をとることが可能であると見込んでいる。レバノンは、この問題に関する措置を講じることにより、国連決議1701号を実質的に遵守していることを示すことができるという。とりわけ、この問題については、技術的側面と政治・軍事的側面が混同されている。

イスラエルの『イェディオト・アハロノト』紙は昨日(12月14日)、米国政府が開催を要請した公開会合では、国境を超える「ヒズブッラー」のトンネル問題について議論されると伝えた。また、同紙は「イスラエルが、同国の主権の侵害および国連決議1701号の違反を確認する事実と情報を提示する」と報じた。

(後略)

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( 翻訳者:藤木郁理 )
( 記事ID:45924 )