スーダン:バシール大統領、シリア電撃訪問
2018年12月17日付 al-Quds al-Arabi 紙

■スーダン大統領はアサド大統領と突然の面会をし、シリア政権とのアラブの「関係正常化」訪問を展開…軍事援助の可能性を示唆。

【ダマスカス:本紙】

シリア国営通信(SANA)は、スーダンのオマル・ハサン・バシール大統領が昨日(16日)、ダマスカスに電撃的な「実務訪問」をし、シリアのバッシャール・アサド大統領が彼を歓迎したと報じた。歓迎の後に会談が行われ、「二国間関係、シリアと域内の情勢の発展」が議題となった。『SANA』によると、バシール大統領は声明にて、シリアは「前線の国であり、シリアの弱体化はアラブの大義の弱体化である。ここ数年の間にアラブの大義の中で起きたことを今の現実と分けることは不可能だ。戦争にも拘らず、シリアはアラブ民族の原理を担い続けてきた」と話した。

国営通信(SANA)によると、バシール大統領は「シリアが活気と域内での役割とをなるべく早く取り戻し、そしてシリア人民が、外国からいかなる介入も受けることなく、自らの手で自国の将来を決められること」への希望を表明した。また「スーダンがシリアとシリアの安全と共にあること、シリアの国土の統一を支援するために、スーダンができる限り支援する用意があること」を強調した。この発言は、スーダン軍によるシリア政権への支援の可能性を示唆している。

国営通信(SANA)によると、アサド大統領はバシール大統領の訪問に感謝を述べ、「この訪問が両国間の関係をシリアに対する戦争前のような関係へと戻す力強い一押しである」ことを強調した。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:45932 )