オーストリア、二重国籍所持トルコ人の国籍はく奪を却下
2018年12月18日付 Cumhuriyet紙

オーストリア憲法裁判所は、発表されたリストに名前があるという理由で二重国籍だとされたトルコ出身者がオーストリア国籍から除籍される方向で下された決定を取り消した。

オーストリア憲法裁判所は、発表されたリストに名前があるという理由で二重国籍だとされたトルコ出身者がオーストリア国籍から除籍される方向で下された決定を取り消した。

オーストリアで二重国籍であることは諸法に反しているので、公表されたリストに名前が掲載されたトルコ出身の国民はトルコ国民でもオーストリア国民でもあるとされ、このため、国籍から除籍される必要があると主張された。

しかし、オーストリア憲法裁判所は、月曜日に判決を下し、ある人物が二重国籍であるとの理由で、行政裁判所がオーストリア国籍をはく奪する方向で下した決定を取り消した。

オーストリア憲法裁判所は、二重国籍を所持する可能性がある何千人もの人について判例になりうる決定の中で、リストの出所が明らかではないと述べ、「このリストは証拠として使用されえない」と判断した。

同裁判所は、このリストをオーストリア国民を起訴する目的に使用した関係者をも批判した。

■極右政党がリストを見つけた

オーストリア当局者は、今年所持するリストを基に何人かのトルコ出身者に書状をしたため、二重国籍でないことを証明するよう求めた。

この過程の中でオーストリア国籍を喪失する人もいれば、自ら放棄する人もいた。

リストは、2017年中期に当時野党であった極右の自由党 (FPÖ) によって当局者に手渡された。

このリスト中4万4千人がウィーン在住者で、計9万5千人の名前が掲載されている。

一部情報によると、このリストが2017年4月16日の憲法改正国民投票で票を投じた人々の名前を含んでいるという。

今日、連立与党である極右の自由党は、当時これらの人々に「トルコ人ではない」ことを証明するよう要求していた。

■「法律違反」

オーストリア憲法裁判所は、リストに名前が掲載されている人々に再度トルコ国籍に移らないことを証言するよう求めることは正しくないと判断した。

こうした行為が、諸法に記載される、すべての国民が憲法の前で平等に扱われる必要があるという条項に反しているとされた。

昨年12月より与党にいる自由党は、リストをどのように手に入れたかを全く明かしていない。しかし、裁判所の決定の後に声明をだし、リストが本物ではないという主張に反論したという。

今まで国全体で85人が国籍をはく奪された。

今日、人口が860万人のオーストリアでは27万人のトルコ出身の移民が住んでいる。

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(翻訳者:鈴木 唯)
(記事ID:45938)