スーダン:大規模ストライキが発生、政権に退陣要求
2018年12月24日付 al-Quds al-Arabi 紙


■スーダン:ストライキ発生、当局はおそらく異例となる規模の抗議運動に直面

【ハルツーム:本紙】

スーダンでは月曜日(24日)、政府によるパンの値上げを受けた抗議の波に合わせて、ゼネストが始まった。抗議行動は凄惨な衝突を伴っており、オマル・バシール政権成立以降の30年間では群を抜いて最大規模の抗議運動になるかもしれない。

「スーダン職能組合」が日曜日(23日)にストライキを立ち上げ、様々な産業部門がこのストライキの呼びかけに応じた。デモ行進は、首都ハルツームの双子都市ウンム・ドゥルマーンをはじめとする複数の町で行われ、日曜の夜遅くまで続いた。

同組合のメンバーである医師のムハンマド・アスム氏は、AFPに対して「ストライキは午前8時に始まった」と述べた。

同氏は続けて、「現在はスーダン全土において、ストライキが行われている病院の数やこれに参加している医師の数の確認作業が行われている。しかし我々には、過去にストライキを呼びかけ、スーダン全土の政府系病院全てがストライキに参加したという経験がある」と述べた。

「バシールの退陣」

職能組合は月曜日に発表した声明の中で、火曜日には共和国宮殿までデモ行進を行うことを決定したと述べた。その目的について、「スーダン国民の願いに応えるため、また国民の命を救うために、大統領の即刻退陣を求める書簡を大統領府に提出する」と述べた。

続けて、同声明において組合は、仮にバシール大統領が退陣に応じた際には、「スーダン社会全体の合意に基づく特定の任務を果たすため、実行力を有した暫定政府を発足する」ことを提案した。

アナリストらはこれまでの事態の動きを踏まえ、状況はいかようにも動き得るとの見解を示した。また、抗議運動の根本にある原動力が経済状況であるならば、最終的には政府の政策に関係してくるだろうと見ている。

(後略)

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( 翻訳者:北本芳明 )
( 記事ID:45970 )