『フィナンシャルタイムズ』 ハサン・ロウハーニー師の完全原文(1)
2018年11月01日付 Hamshahri 紙

 イラン・イスラム共和国大統領ハサン・ロウハーニー師の覚書が11月1日に『フィナンシャルタイムズ』紙に載った。

 ハサン・ロウハーニー師はイギリスのフィナンシャルタイムズ』紙の中で発表された記事の中で、アメリカの偏った政治を批判すると同時にヨーロッパ諸国にこのアメリカの措置に対する抵抗を促し、次のように綴った。「ヨーロッパは中国とロシアとともに、アメリカの制裁を補うべき最終的な条約を結び、実行する時が来た。」ロウハーニー師はこの記事で次のように述べた。「包括的共同作業計画の成果からイラン国民が利益を享受することによってのみ、この歴史的合意が持続するであろう。」

 Khabar Online通信によると、『フィナンシャルタイムズ』のロウハーニー氏の記事のペルシア語翻訳は以下のように続いた。「今日の世界は、経済問題・社会的危機・難民問題・外国人排斥・テロや過激派の出現といった様々な問題に直面している。ヨーロッパもこの通り例外ではなく、これらの困難に直面している。2年近くにわたって一つの複雑な問題が世界の諸問題に発展してきた。それは様々な分野において国際関係に問題を生じさせてきたアメリカ政府による外交政策である。アメリカのイエメン国民に対する犯罪行為への加担やパレスチナの人々への軽蔑と彼らの殺害は、世界に分布する15億人のイスラーム教徒を感情的に挑発するという結果に至った。人の本質を一切尊重しないイスラム国(IS)のような犯罪組織へのアメリカの明らかな擁護により、我々の地域の問題は倍増したと我々は信じている。より広い視野でみると、国際的な協定や貿易における様々な問題の分野におけるトランプ政権の政策と、アメリカ合衆国の同盟国に対してもトランプの侮蔑的な態度は、世界を新たな混乱へと向かわせている。一言で言えば、一国主義・人種差別・イスラーム教徒排斥・国際的に重要な協定、特に積極的なアメリカ政府の動きと連動した気候変動に関する条約の弱体化といった政策は、現在のアメリカ政府が進めるあらゆる条約改定に基づいており、これはヨーロッパが求める多様性主義的アプローチや政治・社会的見解とは根本的に対立している。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:H.S. )
( 記事ID:45979 )