ザマン・マケドニアの発行継続に抗議
2019年01月31日付 Hurriyet 紙

マケドニア政府がフェトフッラー系テロ組織(FETÖ)と関係のある「ザマン・マケドニア紙」の発行を支援したことを受け、デモによる抗議活動が行われた。

在スコピエ・トルコ大使館の前での抗議には、トルコの在スコピエ・トルコ大使トゥリン・エルカル・カラ氏とマケドニアの海外投資担当国務大臣でトルコ系のエルヴィン・ハサン氏、トルコ活動党(THP)党首エネス・イブラヒム氏、トルコ民主党(TDP)の党首ベイジャン・イルヤス氏、トルコ民族団結運動(TMBH)会長エルドアン・サラチ氏、ローマ・カトリック完全自由化党党主ネジェト・ムスタファ氏、ボスニア民主同盟党首ムニル・コラシナッツ氏、マケドニア国内のトルコ人、地元団体の代表や職員と多くの市民が参加した。

「FETÖはマケドニアから手を引け」や「テロの手助けをするな」と書かれた看板を掲げた人たちはトルコを支持するスローガンを投げかけた。 

■中止する必要がある

カラ大使はここにいる同族の人たちが政府に払った税金が、あるテロ組織の出版機関の資金源に使われていたことに対して不快感を表し、「この決定はすぐに中止されるべきだ。この国をつくった民族の一つである私たちの同族にとって敏感な問題をマケドニア政府が考慮しているように見受けられるということが、テロとの闘いでマケドニアがトルコを支持しているという証拠の一つとなるだろう。」と話した。

カラ大使は、何人かの人々や、マケドニアの政党党首らがこの問題について関係各所に伝えたが、これまで変更はなかったことを述べ、「私たちは繰り返します。これからも。『私たちはそのことについて何も聞いていませんでした』と述べることは、私たちに対する最大の侮辱です。二年間ここでこの凶悪なテロ組織をについて昼夜問わず説明しましたが、『私はそれを知らなかった。今後対策を講じます』と述べるということは、この問題は決して解決されえないということです。」と述べた。

■もう立ち止まりなさい

テロ組織の出版機関からの支援を断ち切るべきと呼びかけるカラ大使は、「マケドニア共和国に呼びかけています。お願いですからもう立ち止まってください。共感してくださいといっているのです。自分自身のことだと考えてください。同じようにトルコが、メディア支援という名でマケドニアと対立しているテロ組織を支援したとしたら、マケドニア共和国は嬉しいでしょうか?」と話した。

カラ大使は、マケドニア情報通信・責任・透明性担当国務大臣のロバート・ポポヴスキ氏と会談したことを思いおこし、「昨日悲しいことが分かりました。この問題を引き起こした大臣は『その出版機関がテロ組織の一部だったと知らなかった。』といったのです。もはや説明しましょう。出向くすべての場所で説明しましょう。見る限り理解しようとしないものもいます。しかし諦めず説明していきます。二年半説明していますが彼らはまだ頑なに『私たちは知らなかったし知ることができなかった』と言っています。」と説明した。

トルコがいつも兄弟であるマケドニアの味方であり続けないことを述べたカラ大使は、マケドニアがこの件でトルコの味方をするべきだと話した。

■FETÖに関係する新聞社を支援していた

マケドニア情報通信・責任・透明性担当国務大臣府は、二日前FETÖと関係のある「ザマン・マケドニア」紙に国での印刷メディアに向けた2018年度印刷出版の支援プログラムの一環として財政支援の決定を下していたことを明らかにした。プログラムに申請した13のメディア機関のうち、『ザマン・マケドニア』紙を含めた11のメディアが支援をうけることになった。これでマケドニアで発行されている「マケドニア・ザマン」紙へ90万3092マケドニアディナル(約1万4670ユーロ)もの支援をしていたことが判明した。
 
その後、トルコの在スコピエ大使館とトルコ出身の政治家はこの決定に強い反発を示した。

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( 翻訳者:庄原茉美 )
( 記事ID:46208 )