エジプト:大統領の任期延長をはじめとした憲法改正動議が提出される(1)
2019年02月03日付 al-Quds al-Arabi 紙

■エジプトは「ファラオ」時代に逆戻り…スィースィー大統領は憲法改正により2034年まで大統領職にとどまる

【カイロ:本紙】

エジプト議会は昨日(3日)日曜日に憲法改正手続きに踏み出した。この改正により、現行の憲法では2022年に最後の任期である2期目が満了するアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領が、それ以降も大統領職にとどまることが可能となる。これに対してSNS上では野党からの批判が巻き起こっている。

エジプトのアリー・アブドゥルアール国会議長は120名の国会議員から提出された憲法改正動議を一般委員会に提出した。

また、議会は公式声明を発表し、その中で昨日(2日)一般委員会を招集し全国会議員数の5分の1以上から提出された憲法改正に関する今回の動議ついて検討したことを明らかにした。

声明によると、憲法改正案は二院制議会(上院)を創出し代議制の基盤を拡大することや、大統領の任期を現行の4年間から6年間に変更することで同規定における致命的な欠陥に対処することが盛り込まれている。さらに、大統領の職務を補助するため、副大統領の役職を導入することも盛り込まれている。

(2)につづく

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( 翻訳者:庭野悠汰 )
( 記事ID:46250 )