シリア:ルクバーン難民キャンプの深刻な危機(2)
2019年02月09日付 al-Quds al-Arabi 紙

■国連機関:シリア南部のルクバーン難民キャンプの深刻な危機

【ダマスカス:ドイツ通信社】

続けてアワド報道官は、同難民キャンプにはいくつかの市場が存在するが、価格が非常に高騰しており、「難民たちは食事の回数を減らし、毎日ジャガイモと乾燥した米を食べている。」と述べた。また病院がひとつしかなく、しかもひどい設備だと指摘した。

ルクバーン難民キャンプは武装勢力が支配する地区に位置しており、シリア政府との対立が原因でわずかな救援隊しかたどり着くことができない。
 
2017年6月にヨルダン政府は難民支援を行っていたヨルダンの国境警備基地を狙った攻撃がきっかけでルクバーンは閉鎖された軍事地区であると宣言した。なお、この攻撃で6人の兵士が死亡したほか、複数の負傷者が出た。また、この攻撃に関しては「イスラム国(ダーイシュ)」が犯行声明を発表した。

アワド報道官は次回のルクバーンキャンプへの救援隊(派遣が)いつになるかはまだわからないが、我々は今回の支援物資ができるだけ長くもつことを祈るばかりだと述べた。
 
なお、前回の救援隊は昨年11月に同難民キャンプに到達したが、これはおよそ1年ぶりに同地区に到着した救援隊であった。

 

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( 翻訳者:庭野悠汰 )
( 記事ID:46275 )