開通まであと1か月、海峡をまたぐ鉄道路線
2019年02月10日付 Hurriyet 紙


イスタンブル市民が長年待ち望んでいたハルカル-ゲブゼ新路線開通まで、残り28日となった。

 マルマライ線に繋がる新郊外鉄道の初運行は、3月10日になるとの発表があった。イスタンブルのヨーロッパ側とアナトリア側で海岸線道路とE-5高速道路の大幅な混雑緩和が期待されているこの鉄道路線で、最終テストが行われる。ハルカルからゲブゼまでは乗り継ぎなしで所要時間115分と見込まれている。利用客が多いと見込まれるボスタンジュ-バクルキョイ間は、37分となる予定。77kmの路線に設けられる43の駅は、建築中のブルーシートが撤去されほとんど全工程が終わり、最終調整が行われている。エレベーター、エスカレーターと数千人の乗客が利用する待合室を備えた、新世代の駅の外観がお披露目された。

■バクルキョイとバーダト通りは活気を帯びる

 ハルカル-ゲブゼ・マルマライ路線開通を、商売人も待ちきれない。路線開通はイスタンブルのたくさんの通り、広場、海岸を活性化することが期待されている。その1つが、バクルキョイの共和国広場である。バクルキョイの古い駅に接続する形で共和国広場に通じる2つ目の駅が造られる。直接広場につながるこの駅の周囲の店舗では経済効果が期待されている。同様に、近年人通りが減少しているバグダド通りも、マルマライ線の開通で昔のように活気が戻るのを期待している。ボスタンジュ、スアディイェ、ギョズテペ駅は、バーダト通りに沿って設置される。

■ナビ、アップデート予定

 駅が完成し、駅名表札を設置したにも関わらず、多くのナビはこれらの駅を示さない。アイルルクチェシュメシ、ウスキュダル、イェニカプ、スィルケジ、カズルチェシュメ以外の駅は、一ヶ所もナビに現れない。担当者は近日アップデートを行うとし、ユーザーへもナビの更新を勧めている。

■最初の駅名表札設置

 ハルカル-ゲブゼ郊外鉄道にある全駅で、電光駅名表札が使用される。この表札には、マルマライという文字と駅名が書かれている。計43駅中、ほとんどはアナトリア側に設けられる。アナトリア側にある各駅では、そこに通じる歩道橋や地下道が数多く作られている

6,800万:5駅が稼働しているマルマライ線の2018年の利用客数

43:ハルカル-ゲブゼ線の駅数

115分:ハルカル-ゲブゼ間の所要時間

120万:ゲブゼ-ハルカル線の1日あたりの乗降者数

37分:ボスタンジュ-バクルキョイ間の所要時間

■最終調整が行われている

 路線に沿って敷かれたレールの最終テストが行われている中、駅工事の最終調整も終わったことが見受けられる。乗客が使う駅のエスカレーター、防犯カメラ、消火栓箱、アナウンス機器に至るまで、ほとんどの部門で作業は終わったようだ。43駅に明かりが灯り、歩道橋や地下道も一部開通し、スクリーンには時刻表が表示されている。改札はすでに設置されている。

■38駅が新しく開業

 郊外鉄道に地下鉄の規格を適用することで、38の新しい駅が造られた。計43駅、総距離77kmで開業する。この43駅のうち7駅が、普通及び急行電車が停まる駅となる。

■歴史的駅は保護されている

 駅舎の外観は、イスタンブル市民の称賛を浴びた。多くの路線では、歴史的駅は保存されているようだ。ボスタンジュ、スアディイェ、ギョズテペ、イェニカプのような駅にある歴史的建造物は、そのまま保たれている

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( 翻訳者:甲斐さゆみ )
( 記事ID:46276 )