Sedat Enginコラム:中国ウイグル問題でトルコ、明確な態度
2019年02月12日付 Hurriyet紙

去る土曜日(2月9日)の夜8時ごろ、外務省のウェブサイトで公開されたハミ・アクソイ報道官の声明が、この2日の間に国際社会で様々な反響を引き起こしている。

声明では、ウイグル系トルコ人を対象にした差別的な措置を理由に、中華人民共和国をかなり強い言葉で批判している。外務省のこの批判は、中国政府から厳しい声明で反論を受けている一方で、世界のメディアも大きく注目する展開となった。

外務省報道官の声明は、8年間収容所に拘束されていたウイグル系トルコ人の有名な吟遊詩人、アブドゥッレヒム・ヘイト氏が収容所で死亡したという報道が、先週ソーシャルメディアで強い憤りの波を引き起こしたのちに発表された。声明では、「ヘイト氏の逝去という悲しい報せが届いた」と述べられている。

この声明で重要なのは、ウイグル系トルコ人たちが受けていた差別と権利侵害に対し、トルコが国際世論の前で初めてこれほど毅然かつ明白な態度を取ったということである。トルコ政府は、中国で起こるだろう反発を想定した上でこの動きに出たのだ。

国際連合(UN)の人権に関する専門家組織をはじめ、国際社会でこの2年間批判を呼んでいる中国のこの管理体制に対し、概して声を上げることなく、批判は外交的なチャンネルで行ってきたと言える公正発展党(AKP)政権は、突如として大きな態度の転換に踏み出した。

声明の重要な部分の概要は以下の通りである。

「新疆ウイグル自治区のウイグル系トルコ人並びにその他のムスリム・コミュニティの基本的な人権を侵害する政策は、とりわけこの2年の間で深刻化し、国際社会で問題が取り上げられてきた。

特に2017年10月に、『すべての宗教および信条を中国人化する』政策が公式に宣言されたことは、ウイグル系トルコ人と地域の他のムスリム・コミュニティの、民族的・宗教的・文化的なアイデンティティを純化するという目的に向けた新たな動きとなりました。

恣意的に拘束されている100万人以上のウイグル系トルコ人が、強制収容所や拘置所で拷問や政治的洗脳を受けているというのは、もはや秘密ではありません。収容所で拘束されていないウイグル人たちも大きな弾圧を受けています。

21世紀に強制収容所が再び出現したこと、そしてウイグル系トルコ人に対する中国当局の組織的な同化政策は、人類にとっての大きな恥辱です。

この機をもって我々は、中国当局に対し、ウイグル系トルコ人の基本的人権を尊重し、強制収容所を閉鎖するよう求めます。」

どこからどう見ても、外務省の声明は極めて力強い文章だ。中国の在アンカラ大使館は、すぐさま日曜日にウェブサイトで声明を公開し、トルコ政府のこの批判に返答した。声明では、アブドゥッレヒム・ヘイト氏の死亡に関する主張を「事実無根である」とし、ウイグル系トルコ人への政策に関する批判に対しても「到底受け入れられない」と主張した。また、トルコ政府が言及している施設は「強制収容所ではなく、教育センター」であり、この施設は「テロと過激派への対策」だと強調された。

一方で、中国外務省の華春瑩報道官も、2月11日に会見を行い、中国のテレビ局で放送されたアブドゥッレヒム・ヘイト氏のビデオ映像が彼の生存を示していると述べた。アブドゥッレヒム氏はこの映像で、「法律に違反したため捜査を受けている」、「日付は2月10日だ」と話している。

ビデオがモンタージュ映像でないのならば、ヘイト氏の生存が判明したことは、間違いなく喜ばしい出来事である。しかし、問題のこうした方面の他にも、ウイグル自治区におけるあらゆる措置に対するトルコ政府の態度は、非常に重要な姿勢を示している。

というのも、世界でムスリムたちが受けている権利侵害に対して常に力強い反応を示しているAKP政権は、ウイグル系トルコ人の問題になると、概して外交的チャンネルを選択してきた。その上、善良党がウイグル系トルコ人に関して提出した調査案は、去る12月26日に行われたトルコ大国民議会(TBMM)総会で、野党の賛成に対してAKPは反対、民族主義者行動党(MHP)も棄権票を投じ、否決された。

しかしながら、ウイグル系トルコ人に関して、とりわけ民族主義者と保守派の支持層で非常に長い間蓄積している不満は、世論に広く支持を見出し始めた。これに対してAKP政府が基本的な方針の転換に必要性を感じていることが分かる。
今後、トルコ-中国関係がデリケートなものになるということは、全く察するに難くない。

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(翻訳者:金戸 渉)
(記事ID:46289)