シリア:イスラエルがクネイトラ県のゴラン高原を越境攻撃(2)
2019年02月12日付 al-Watan 紙

■ゴラン高原をイスラエルが攻撃…「ヌスラ戦線」を取り込むトルコの努力は頓挫…ロシアのショイグ国防相とトルコのアカーラ国防相:イドリブの安全を保障するために決定的な措置を講じる

【アレッポ:ハーリド・ザンクルー、諸通信社】

トルコの『アナトリア』通信は、(ロシア国防相、トルコ国防相)双方の見解は、アレッポ郊外のマンビジュとユーフラテス川東岸の両地区における「クルド人民防衛隊」およびダーイシュからもたらされる脅迫を背景とした、トルコの治安上の懸念に対処する必要性があるという点で一致した。

また、同通信社によると、両当事者はあらゆる形態のテロとの戦いにおける協力を再度確認した。なお、この協力はシリアの領土と政体の一体性を尊重する枠組みの中で行われるものである。

それと同時に、イドリブ発の報道は、トルコが行っているヌスラ戦線および同戦線の「シャーム解放機構」を取り込む努力が頓挫したと報じた。なお、この取り組みは「ソチ合意」(の履行)を保証として、同政府がこう着状態からの突破口を見つけるためのものである。

さらに、トルコが組織した最も規模が大きく有名な民兵集団である「愛国解放戦線」に近い複数の反体制派の情報筋は本紙に対し、「ヌスラ戦線」が、同戦線の支配下にあるイドリブ県、アレッポ郊外、ハマー、および隣接するラタキアにおける解決策を見出すというトルコ政府の提案に背を向けたと明らかにした。これは、イドリブを統治する政治・軍事体制の形成に向けた取り組みを推進したことを受けての方針である。なお、「ヌスラ戦線」はトルコのアジェンダに抵抗し、あらゆるレベルにおいて地域のおける絶対的な覇権を体現する政策を継続することを強く希望する書簡を送った。そして、これにより恐らくロシア空軍の支援を受けたシリア・アラブ軍は「非武装地帯」に向けた軍事作戦を開始すると思われる。

また、同情報筋はイドリブやその近隣で「地方議会」を運営している「シャーム解放機構」と同機構の「救国内閣」が、バーブ・ハワー国境通行所における「シリア革全体会議」の開催に固執していることは、「ソチ合意」、「アスタナ合意」、および同会議の開催を拒否するために反体制派のシリア国民連合に属する「暫定政府」を指導したトルコのアジェンダと矛盾すると報じた。

一方、複数の軍事専門家らは本紙に対し、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が立て続けに約束を果たす機会を与えられたことを受け、不愉快な立場に立たされ続けていると強調した。そして、この状況はシリア・アラブ軍を、テロリストの蛮行を地域から一掃する約束から解放するものであるとした。

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( 翻訳者:片居木周平 )
( 記事ID:46299 )