カショギ殺害事件、新事実
2019年02月16日付 Cumhuriyet紙


サウジアラビアの在イスタンブル総領事館でサウジアラビアのジャーナリスト、ジャマール・カショギ氏を殺害した暗殺部隊は、カショギ氏殺害後、レストランに32㎏の生肉を注文していた。レストラン関係者は、これに関連する全ての情報を、捜査関係者に説明したと述べた。

カショギ氏殺害に関する捜査がイスタンブル最高検察庁により続く中、警察は、新たに明らかになった詳細や、寄せらせた情報を調査している。

捜査チームは、この凶悪な殺人事件の捜査を進めるにあたり、サウジアラビアから到着した暗殺チームが暗殺直後に、領事館近くのレストランから32㎏の生肉を購入したことを明らかにした。

これに関して、レストラン関係者より情報提供を受けた警察は、レストランに設置されている防犯カメラの映像を押収し、調査を開始した。

レストランのオーナーは、この件に関連して必要な情報を捜査関係者に渡したことを明らかにし、これに関しては報道機関には説明しないと述べた。

■32㎏の生肉を注文

イスタンブル警察総局によって発表された2018年度捜査報告書によると、サウジアラビアの在イスタンブル総領事館内部には、2つの井戸、そしてガスと薪を燃料とするタンドール窯が存在するという。

報告では、タンドール窯は二重の炎によって温度が1000度まで上昇し、この温度によって焼かれた場合、僅かなDNAさえも残らないことが強調された。

報告書では、暗殺チームがカショギ氏を殺害した後に、有名レストランから32㎏の生肉を領事館宛に注文したことが明らかになり、「必然的に、捜査官たちの頭の中にはより多くの疑問が浮かんでくる…。タンドール窯での肉の調理は、以前決まっていたことなのだろうか?この疑問は必ずは解明されるだろう。捜査はまだ終了したわけではない」と述べられている。

■「骨に残るDNAの分析」の専門家

報告では、事件当日に総領事館に入った15人の暗殺集団の中に、「骨から得られるDNAの分析」に関して修士論文を執筆した、サウジアラビア内務省法医学専門家のタビブ・ヤルバイ・サラー・モハメド・アル・トゥバイギ氏(47) が含まれていることが明らかになった。

この人物が、腐敗及び燃焼した骨にDNAが残留しているか否かを判別できる専門知識を持っていることが注目された。

■アメリカから興味深い情報提供

カショギ氏殺害事件の捜査を進めるテロ対策担当局の報告書には、計224件に及ぶ情報提供を受けたことが記載され、最も注意を引く情報の一つは、アメリカから寄せられたものだという。

NASAと関係があるというこの人物が、「彼らはジャマール・カショギ氏をカイロへ送り、殺害した」と述べたと記されており、イスタンブル警察総局は、信用できる情報は全て、注意深く調査していることを強調した。

■ハティージェ・ジェンギズさんが二人目の犠牲者になった可能性

報告書では、事件当日、カショギ氏を領事館の門前で待っていた警備員が、直ちに領事館内に報告したとして、「この警備員はハティージェ・ジェンギズさんを見たにも関わらず、領事館内に『カショギ氏を待っている者がいる』と伝えていない。もし伝えていたのであれば、カショギ氏は殺害されなかったかもしれない。しかし別の可能性もある。もしかしたらハティージェ・ジェンギズさんも婚約者のカショギ氏同様、あの凶悪な事件の犠牲者になっていたかもしれない」との見解が述べられている。

■スーツケースを重そうに持ち帰ってきた

現場はすでに薬品で消毒されており、計画的殺人事件の証拠が消失されたと指摘する報告書では、暗殺チームが普通であれば部屋に残していくスーツケースを持って外出し、チェックイン時は軽々と運んでいたものを、チェックアウト時には重そうに運び出したことに注意を促した。

これら情報を踏まえて、警察は、カショギ氏が殺害されたのちにバラバラにされ、遺体が燃やされた可能性があるという見解を示している。

■「影武者、仲間と共に外出」

また、殺害後にカショギ氏の衣服を着た影武者が、カショギ氏の髭の形に似たつけ髭を着用して領事館から出たことが説明され、「白い袋を持った仲間がおり、フードをかぶっていた。よく見ると袋には衣服が入っているのが分かった」と述べられている。

報告書には、暗殺集団の一員のムスタファ・ムハンマド・M・アルマンダーニーであることが確実視されるこの人物が、スルタンアフメットモスクで衣服を着替え、持参した袋をゴミ箱に捨てたことが記載されている。

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(翻訳者:章由実)
(記事ID:46309)