ローマの歴史遺産、放置ーイズミル
2019年02月17日付 Cumhuriyet紙


イズミル県コナク郡で、商業施設建設のため取り壊された建物の地下から古代ローマ時代の公衆浴場の遺跡とローマ帝国のサロンの遺跡が現れたが、その後その地域でのあらゆる作業が進んでいない。

環境主義者の弁護士アリ・ジャング氏は、水没するこの地域での作業が早急に始められるべきだと述べ、発見された遺跡はイズミルのアイデンティティを完成させるという観点から非常に重要だと述べた。

コナク郡コナク地区で、ワクフ局が所有権を持つ120年の歴史を持つカプタン・ムスタファ・パシャ・ビジネスセンターのためにBOT方式で2016年に入札にかけられた。入札を勝ち取った会社は、2016年6月12日に着工した。ショベルカーで掘削を行っていた際、建物の地下にあった歴史的な遺跡を発見し、同地区での建設作業が停止された。イズミル第1文化財保護地域委員会の決定によって、この地域で発掘が行われ、遺跡の調査が行われた。調査後、発見された構造物は古代ローマ時代の公衆浴場の遺跡とローマ帝国のサロンであることが明らかにされた。文化財保護地域委員会は、この地区は絶対に保護すべき場所の1つであると述べ、現在ある地下水を抜きせき止めることについて専門家らによって報告書が作成されたと述べた。しかし、これまでの間に時だけが過ぎ、当該地域での作業は一切行われていなかった。

■「遺跡はまだ水の下に」

歴史的な遺跡が日の元にさらされた後、この地域と密接な関係を持つアリフ・アリ・ジャング弁護士は、昨年10月に遺跡が確認され、その後4ヶ月が経ったにもかかわらず一切作業が行われなかったと明らかにし、この地域が水没させられたと述べた。アリフ・アリ・ジャング弁護士は、「10月3日に、保護委員会は、ここを絶対に守らねばならない地であり、古代ローマ時代から残る港であると明らかにしていた。さらに、開発規制地区(SİT)のレベル評価と保護のステータスを明確にするという観点から、地下水の排水作業を行う決定を下していた。情報開示の枠組みで私の文書に2月1日に回答が与えられた。回答では、コナク郡がこの件について、保護委員会に評価を送ったことが明らかにされた。ここは水の中に取り残された場所であり、10月3日以来現在までなにも行われなかった」と述べた。

■「未来の世代に遺すべき」

ジャング弁護士は、憲法第63条によるとこの種の資産の保護は政府の職務の1つであると言及し、トルコ共和国が国際協定に調印していることも思い出させ、「国際協定によるとこの種の資産は、世界にとっての価値である。人類の共通の文化遺産である。政府には、これらを確認し、保護し、将来の世代に遺すといった責任がある」と話した。ジャング弁護士は、これらの歴史的な構造物が将来の世代に伝えられることが法的にも歴史的にも政府の責任であることを強調し、「しかし、10月に行われた確認の後、一切の作業が行われていなかった。地下水排水のための調査は何も行われなかった。行き来する者もなく、ここは水没したままだ」と述べた。

■「イズミルのアイデンティティ完成の観点から重要」

アリフ・アリ・ジャング弁護士は、この状況に「ストップ」がかけられることを望んでおり、地域での作業が一刻も早く始められるべきだと述べた。そのためにも、イズミルの人々が関心を持つべきだと求め、「イズミルの人々が歴史を守るのであれば、委員会も行動に移ると私は考えている」と述べた。
ジャング弁護士は、この建造物に関連する関係各委員会では沈黙が大勢を占めていると主張し、「私は、この地域が忘れさせられようとしていることを恐れている。我々は一方で忘れさせないように努めているが、何かが行われなければならない。去年の夏にここで重大な作業が行われたからだ。遺跡が1つ1つ確認された。発見された遺跡は適切に据え置かれた。現在、その歴史的構造物のすべては水没している」と話した。

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(翻訳者:永山明子)
(記事ID:46314)