欧州人権委員会、一日に4件トルコ有罪
2019年02月19日付 Cumhuriyet紙


拷問と虐待を行ったこと、私有財産権を守らなかったこと、公正な裁判を行わなかったこと、宗教と思想の自由を侵害したことで、トルコは裁判で有罪判決を受けた。これら裁判の結果、トルコは37万5千ユーロ以上の賠償金を支払う。

トルコは今日、欧州人権委員会 (AİHM)で行われた4件の裁判すべてで敗訴した。
最初の裁判は、政府の拷問と虐待を受けたケマル・ギョミ受刑者の起こした訴訟だった。
ギョミは1993年に革命人民解放党(Dev-Sol)の党員であり、憲法秩序の武力による変革を試みたとして1997年に死刑を宣告された。しかしその後、死刑制度が廃止されたため、懲罰が重無期刑に変更されている。

ボルFタイプ刑務所の独房にいるギョミ受刑者は、2003年に法医学協会により、「性格心身症」と診断された。法医学協会は2010年9月22日、ギョミを「精神分裂病後遺症」であると診断し、「刑務所の条件下で生きていくことはできない。大統領恩赦にふさわしい」として9269番の診断書を出した。

オズカン・キョイルオール弁護士は2011年2月25日に、大統領府へギョミの刑撤廃を請願するため、法務省にこの診断書と嘆願書を提出したことを明らかにした。しかし、申請は却下された。

これを受けて、弁護士らは2011年に欧州人権裁判所に申請した。裁判所は8年を経て判決を出し、トルコが「人権と基本的自由の保護のための条約」 の、拷問と虐待を禁止する条項に違反していると判断した。
トルコは、ギョミに対し、1万ユーロの賠償金を支払う。

2つ目の裁判はウルムダル・チャタルテペの開いたものだ。
欧州人権委員会は、トルコが個人の私有財産権を侵害したと判じ、原告に29万5千ユーロの損害賠償金と5千ユーロの慰謝料、3千ユーロの訴訟経費を支払うよう命じた。

3つ目の裁判は、国がモスクなどの電気料金を負担するのに対し、ジェムエヴィの電気料金は支払っていないことに対してCEM財団が起こしたものである。
欧州人権委員会は以前に、トルコが差別待遇を行っており、思想、良心と信仰の自由を侵害していると判断を下している。

今回、欧州人権委員会は、トルコに対し、CEM財団への4万4,400ユーロの損害賠償金と1万ユーロの慰謝料の支払いを決定し、トルコは損害賠償金を2万2,300ユーロに引き下げるよう、裁判所へ要求していた。
欧州人権委員会は、今日の判決でこの要求を却下し、CEM財団に対し合計5万4,400ユーロの支払いを命じた。

4つ目の裁判はPKK党員である罪に問われたルシェン・バヤルの訴えだ。バヤルの裁判は2004年に始まり、2009年に有罪が言い渡され、2010年に刑が承認された。
欧州人権委員会は、この裁判の間に、トルコが適切な裁判期間を守らず、供述時に弁護士に接見する権利、何らかの罪で告訴されている人の権利、権利と自由を侵害された人が訴えを起こす権利など、8つの人権を侵害したと判決を下した。
そして5,300ユーロの損害賠償と、2,309ユーロの慰謝料をバヤルに支払うよう命じた。
この様にして今日、欧州人権委員会で負けたこれらの裁判によりトルコが支払う賠償金は37万5千ユーロ(およそ200万240トルコリラ)を超えた。

欧州人権委員会は、木曜日にはハサンケイフに関する判決を発表する。

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(翻訳者:内山千尋)
(記事ID:46328)