ヒズホラ系組織、トルコの公立学校で活動
2019年02月22日付 Cumhuriyet紙


いくつかの県では「預言者の愛財団」の活動が禁止されているにもかかわらず、トルコ全土の学校で「宗教的内容を含む試験を実施している」ことが判明した。

国民教育省は、社会的な男女平等を後退させる、またシラバスに「体育科目」として登録されているにもかかわらず「偶像崇拝の信仰」だとして、ヨガの授業を禁止した。その国民教育省が、またしても物議を醸す決定を下した。同省は、ヒズボラとの関係が議論されている「預言者の愛財団」に対して、いくつかの県では活動が禁止されているにもかかわらず、トルコ全土の学校で「宗教的内容を含む試験を実施している」のが判明した。

国民教育省は子供たちを「宗教団体に委ねる」のを加速させた。長年にわたりヒズボラとの関係が議論されており、「預言者の愛財団」の名で組織されているこの宗教団体に対して、全土の小学校・中学校・高等学校の門戸が開放され、宗教的内容を含む「預言者の生涯テスト」の実施が認可された。このテストでは2000個の様々な賞が与えられることになっており、成績上位の生徒は財団に預けられて「メッカ小巡礼に派遣される」と発表されている。同財団は毎年、国民教育省のイノベーション・教育技術総局より様々な都市にある団体を通じて許可を取得し、同様のテストを実施していることも注意を引く。昨年「イクラー・デル・アンカラ」という団体を通じて認可を得て、今年「ディヤルバクル預言者有志財団」を通じて同様のテストが再び実施された。数万人の生徒がこのテストを受験したとされる。

2009年には「イスラーム市民社会諸組織」がディヤルバクルに集まり、「預言者の愛」の名でプラットフォームを設立した。学校や都市で様々な活動を実施しているこのプラットフォームについては、ヒズボラとの関係が指摘されている。このプラットフォームは、公共機関の助けを得て何千人もの子供たちと接触する可能性を得て、「時代の要請と組織の拡大」を理由に2018年から財団に形を変えた。財団の中には、イクラー・デル、ムスタザフ・デル、イフヤ・デル、ヒズメト・デル、シュラ・デル、ジャーミー・デル、サハーベ・デル、イリム・デルなどの組織が存在している。

■「人の姿をしたもの達」

完全に宗教的な内容であるテストでは、物議を醸す表現も見られた。小学校・中学校・高校でレベルに応じて異なる想定問題集が作成され、イスラームに関する様々な評価が見られるが、「現世を来世より上のものと見なし、神の満足より不信心者の満足を選ぶ、惨めで劣った人の姿をしたもの達は、イスラームの名のもとにムスリムの間に有害な考えを伝えてきた。下記の問いのうち、こうした有害な考えにどれがあてはまらないだろうか」という設問が出された。「救済のためにはただ神に帰依するのみで十分だ」「預言者を信じることは義務ではない」「イスラームを知っていながらムスリムでない啓典の民、すなわちユダヤ教徒やキリスト教徒は天国へ行く」「預言者の言行録に基づいて行動することは義務ではない」などといった表現を「有害な考え」として指摘している。

共和人民党(CHP)のイズミル選出、ムラト・バカン議員が、昨年同財団やテストに関して国民教育省のイスメト・ユルマズ大臣の回答を求めて提出した質問主意書に回答はなされなかった。

国民教育省が認可したとはいえ、昨年アドゥヤマン県庁は、同様のテストが不適切だとして禁止の決定を下している。当時のアドゥヤマン県知事であるヌルッラー・ナジ・カルカンジュ氏は、この決定の後「後退的な」メディアの標的となり、その後行政監査官に転属となった。

■シャンルウルファで後退

今年は、シャンルウルファでも同じようなことが起きた。しかし、後退的なメディアの標的となった後、シャンルウルファ県のアブドゥッラー・エリン知事は禁止決定から後退した。エリン知事の名で、同県の国民教育局のイブラヒム・ジャンベキ副局長が署名し、13郡の国民教育局へ送付した文書では 「シャンルウルファ青年思想アカデミー協会により、2019年2月17日日曜11時に実施が予定されていた『それを読め、それを生きよ』というテーマの預言者に関するテストは、県によって不適切と見なされた」とされている。テストの2日前、エリン知事の承認によって「郡行政の協力により、国民教育センター局を通じて実施され、場所の問題があれば、各学校にてテストが実施されることは適切とみなされた」という文書が各学校に届けられた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:神谷亮平)
(記事ID:46338)