トランプ政権、シリア撤兵を撤回
2019年02月23日付 Hurriyet 紙


ドナルド・トランプ米大統領は、「他の合同軍とともに我々もシリアに少数の勢力を残すことが可能だ。私は退かなかった。これらはシリアに駐留する兵士らのほんの一部に過ぎない」と話した。米国防総省はシリア北東部に安全地帯を設置するため、国際連合を支援する名目で数百人の兵士を残留させると発表した。一方でアメリカのシリア撤退プロセスに関する議論が続く中、米政府は200人程の兵士をシリア北東部に、さらに200人程度を南東部のアルタンフに駐留させる形で、約400人の兵士を一定期間シリアに残留させると公表した。

アメリカはシリアから兵士を撤退させた後も約200人の兵士を一定期間シリアに残留させるとホワイトハウスが発表した後、ドナルド・トランプ米大統領からもコメントが発表された。

ホワイトハウス関係者と話したトランプ大統領は、「他の合同軍とともに我々もシリアに少数の兵士を残すことが可能だ。私は退いてなどいない。これらはシリアに駐留する兵士らのほんの一部に過ぎない」と発言した。

■米国防総省の発表

米国防総省は、安全地帯設置のため多国籍軍の一部としてシリア北道部に数百人規模の兵士を残留させると発表した。この件に関して記者らに会見を行ったショーン・ロバートソン報道官は、「アメリカは多国籍軍の一部として、シリア北東部に数百人規模の兵士を残留させる。さらに、アメリカはシリア南部のアルタンフ駐屯地も存続させるつもりだ」と述べた。

ロバートソン報道官は、「この多国籍監視軍は米軍とともに該当地域の安定を確保し、イスラム国(DEAŞ)の帰還を阻止する目的で、主にNATOの同盟国によって構成される予定である」と発言した。また、これら少数の軍隊を除いてシリアに駐留するその他の兵士らは撤退される予定であると話したロバートソン報道官は、アメリカ主導の連合国軍に参加するであろう国々についてはコメントを控えた。

ある記者が「それは安全地帯なのか」と質問すると、同報道官は「専門用語的には安全地帯だ」と回答した。

ロバートソン報道官は、この軍隊はシリア北東部の安全と安定を確保する任務にあたる予定であると強く述べた。

この軍隊が安全地帯の建設にどのような役割を果たすのか、という問いに対し、ロバートソン報道官は「安全地帯はトルコとの国境に沿ってシリア北東部に設置される予定だ。(残留する軍隊は)該当地域での安全と安定の確保に務めることになるだろう」と話した。

米軍が問題の安全地帯を巡回するか否かについての質問には、ロバートソン報道官は「はい」と回答した。

米軍がマンビジュから撤退するかどうか、そしてトルコ国境沿いの監視地点についての質問には回答を控えたロバートソン報道官は、アメリカがアルタンフ基地に兵士を駐留させる理由に関し、この基地がイスラム国の恒久的な配属において重要な役割を果たしたためだと説明した。

■アメリカはシリアに400人の兵士を残すと発表

米ワシントン・ポスト紙が報じた匿名の上級関係者によって発表された記事によると、ドナルド・トランプ政権は撤退プロセスの完了後、シリアに約400人の兵士を残留させる計画であると伝えられた。

ホワイトハウスのサラ・ダンダース報道官が昨日「約200人の兵士がシリアに残留する」という発表を行ったあとに表出したこの記事は、米政府のシリア撤退戦略が「まだ詳細は未確定」であるという世論の原因となった。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:46343 )