高等教育機構長「トルコの大学の女子率はヨーロッパよりよい」
2019年03月05日付 Hurriyet紙


3月8日は国際女性デーだ。トルコは女性の研究者にとって喜ばしい国である。女性教師ならびに女性研究者の数が、他の国々に比べて多いのだ。1,797人の学部長のうち322人が女性であり、201校ある大学のうち17校は女性の学長だ。「高等教育機関に課せられた重要な使命の一つは、女性への暴力がない社会を構築することだ」と述べる高等教育機構(YÖK)会長のイェクタ・サラチ教授とともに、高等教育機関における女性について語った。

-高等教育における女性の研究者数は、ヨーロッパやアメリカと比べるとどうなのでしょうか?

「トルコの高等教育において、女性研究者の割合はEU諸国の平均よりも高く、45%に及んでいます。これは、高等教育の世界にとって喜ばしいことです。また私たちは、国際的なプラットフォームで西欧諸国の教育関係の大臣たちに、なぜ彼らの国々で女性教員の割合が低いのか質問しています。近年の(進学者の)数的な増加に並行した比率の高まりがこのような形で続けば、女性教員の数がさらに増加するということは明らかです。研究職員における女性の数に注目するとこうした状況が見て取れます。」

-大学で女性教員たちが受けている暴力やハラスメント、特にモラル・ハラスメントの事件についてはどうお考えですか?

「残念ながら社会の非常に多くの場所でハラスメントは起こり得ます。公共の場と同様に、私的な場でもモラル・ハラスメントはあります。こうしたネガティブな状況を高等教育機関にのみ当てはめるのは間違いです。社会全体がこの病理的状況に苦しんでいるのであり、全員で闘うことが必要なのです。私たちもこの問題を相応に重視する所存です。大学で女性研究者の数が少なかったとしても、私たちは彼女らが受けた暴力やハラスメント、モラル・ハラスメントと闘おうと努めており、この問題に関して大学で啓発活動に取り組んでいます。2015年以降大学に設置されたセクシュアル・ハラスメントやモラル・ハラスメントに関する部署の取り組みは喜ばしいものです。YÖKには、私たちにアクセスできる別の部署もあり、申請があれば真摯に問題に向き合います。さらに、大学に100カ所近くある女性研究センターでは、大学の学生、立地近辺の一般の人々や現地の治安部隊を対象に、これをテーマにしたセミナーや協議会を開いてソーシャル・サポートを行っています。しかしながら、これについて高等教育機関に課せられた重要な使命は、女性への暴力がない社会を構築することです。女性に敬意を持ち、女性の大切さを認識し、女性がそれに相応しい地位に就けるようにすることに関して、トルコ国民の文化には強力な基盤があり、したがって、翻訳や借用された概念、外部からの誤った方向付けでプロセスを導く必要がありません。」

■女性の雇用は良好

-女性研究者たちがキャリアを積んでいくなかで直面する困難とはどのようなものでしょうか?

「学問的なキャリアというのは、教育や研究に基づく大変なプロセスです。仕事は大学でも家でも続きます。女性が特に家庭と仕事のバランスを保つことに非常に苦労しており、これこそが最も重大な問題であると分かっています。実は、この苦労を緩和することというのは国策の一つです。これに関して私たちは、高等教育機関の敷地内に職員寮を設け、この寮をより多くの女性研究者に充当し、託児所や幼稚園を開設するということも、大学の執行部に提案しています。
大学に研究者として勤め始めることにおいて、決して差別的な政策はありません。実際、研究職員の割合に着目してみると、現在の数字は、女性が2万3,812人、男性が2万3,228人です。この数字からも分かるように、高等教育機関における女性の雇用状況は、国としてとても良好です。2018年のユーロスタットの統計でも、これについての私たちの成功が明らかになっています。もう一つの成功は、女性研究者の労働市場への参加率が、EUは33.4%である一方で、トルコは37.3%なのです。」

[原文表(上から順に)]
トルコの高等教育機関における研究者の数(男性・女性・合計)
高等教育を受けている学生の数(男性・女性・合計)-2019年1月時点
職業高等学校における学生数(男性・女性・合計)-2019年1月時点

■女子学生の数も多い

-大学で教育を受けている女子学生の数はどうでしょうか?
「女性研究者の場合と同様に、女子学生の数も多いです。本当に誇らしいことです。たとえば、トルコで博士課程を取っている9万7,491人の学生のうち、4万2,587人は女子学生です。私は、未来のトルコにとって、この数字を極めて高く評価しています。職業高等学校では、正規の学校教育を約100万人の学生が受けており、この学生たちの41%が女子です。私は、職業教育を受けたこの女性たちがトルコの繁栄に大きく貢献するだろうと信じています。こうした状況は同時に、誇りに満ちた世代の誕生を予兆しています。

■ヨーロッパ諸国が羨む

-大学における女性管理職の割合はどうでしょうか?
「女子学生や女性研究者の割合の高さは、ヨーロッパの国々が非常に羨むレベルにありますが、高等教育における管理職の数については、同様の成功を今のところ掴めていません。ただ、このことに関する動向は期待ができます。教務職と学務職において女性管理職を増やそうという私たちの意志や試みにより、近年とりわけ学部長や学科長の職に就く女性が急増しました。しかし、未だ求める数字には及ばず、まだまだ道のりは長いです。」

「国立大学では学部長1,388人中の216人、私立大学では409人中106人、すなわち18%が女性です。206校ある大学のうち国立6校、私立11校の計17校、つまり全体の9%は女性の学長です。この数はだんだんと増えています。過去数年と比較して、学部長の数は20%増加しています。女性学長の数は、私たちが望む割合に及んでいません。この割合が増えることを願っています。女性研究者があまり学部長や学長に名乗り出ないという現実とその理由について考える必要があります。私たちは近日、トルコの高等教育で初めて、現職の全女性研究者に対し公開アンケートを実施し、その結果を一般公開する予定です。このアンケートを経て、いくつかの状況についてはデータに基づく議論が可能になるでしょう。」

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(翻訳者:金戸 渉)
(記事ID:46399)