米軍、ユーフラテス以東から撤退せず?
2019年03月05日付 Cumhuriyet紙


米国は自軍をシリアに駐留させることを考えており、マンビジュへの配置を求めている。

シリアのユーフラテス川東部から米国がいつ、どの程度撤退するのか、アンカラで交渉が続いている。そして、ついに米国はトルコへ草案を提示した。それによれば、200-300人の米国兵士のシリア駐留、マンビジュ郡への配置、トルコは同数の兵力をマンビジュに配置、残る地域については兵を駐留しないとの提案が議論される。

トルコはシリアに駐留するすべての米軍の撤退を求めている。一方、米国防総省は、一旅団から成る部隊を地域に残すよう政府に要求している。交渉の結果、ふたつの「同盟国」がどの点でいつ合意に至るのか、またその内容をいつ実行に移すのかは、まだ議論の途中にある。

■今後の可能性

これに相違して、米軍とトルコ軍はマンビジュにおいて、同じ兵舎あるいは隣合わせの兵舎に寝泊まりするといった詳細も話し合われている。更には、シリアに残る部隊には、「前線航空管制」に比重を置いた部隊の結成を目指しているという情報もある。

現段階では、米国はシリアから撤退せず、中東の基地のうちユーフラテス川東部を支配下に置き続けたいようだ。西部からユーフラテス川東部へ移動しようとするシリア政府軍を空爆するため、米国は同地域に十分な基地と航空機を持っている。これらの航空機を誘導し、特定の目標を空爆するため地上に十分な水準の兵力を残したいという意図は明らかだ。このアプローチから理解できることとして、米国はシリアにおいて、ユーフラテス川とその東部を手放すことを望んではおらず、同地域へのイラン、ロシア、あるいはこれらの国々が支援するアサド政府軍に通過許可を与えないだろうことは明らかだ。

■トルコは反対

トルコは、このアプローチに対し、ユーフラテス川東部のYPGへの米国による支援が継続することを懸念して反対している。アンカラは米国が(シリアの)地上から完全撤退することを求めており、空からの支援のみで十分だと主張している。アンカラで米シリア特別代表ジェームズ・ジェフリー氏も参加して続けられている交渉において、何らかの合意が得られるかどうかは数日以内にわかるであろう。
米国がライバルたちに手渡したくない地域は、シリアの農地だけでなく、石油資源が眠っているという観点からも重要である。
本交渉の主題のひとつは、S400(地対空ミサイルシステム)問題だ。トルコとロシアの間で達した合意からも推論できる。この推論の焦点のひとつが、トルコへ向かうだろう難民というナイフの刃となるイドリブだ。イドリブの緊迫した状況は、トルコのロシアに対する一手を弱めかねない。米国と進めるS-400協議とシリアのユーフラテス川東部は、互いに繋がれた状態にある。シリアの交渉はまだまだ続くようだ…。

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(翻訳者:岸田圭司)
(記事ID:46401)