シリア:ダーイシュ戦闘員がシリア民主軍に投降
2019年03月15日付 al-Hayat 紙


■ダーイシュの数百人の戦闘員が投降、シリア民主軍は反撃を阻止

【モスクワ:本紙】

シリア民主軍(SDF)は木曜(14日)、シリア東部のバーグーズで包囲されているダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員による反撃を阻止したことを確認した。また同軍は声明にて、テロ組織の要員約15人を殺害したと報告した。この報告に続いて、複数の報道筋からの情報で確認したところ、ユーフラテス川東岸の最後の拠点で包囲されているダーイシュ要員数百人とその家族が、有志連合の支援を受けるSDFに投降した。

SDFは声明において、今朝(14日木曜日)の数時間の間に、テロ組織が最後の拠点から最後の攻撃を試み、激しい戦闘が発生したと明らかにした。この戦闘の中でテロリスト15人以上を殺害し、その他を負傷させたという。同軍は、ダーイシュはこの戦闘にも敗れ、有志連合の航空機がテロリストの複数の拠点を集中的に爆撃し、多数のテロリストが死亡したと明らかにした。

SDFは、ダーイシュとの戦闘は継続中と指摘し、同軍はここ2日間で複数の攻撃を阻止したと述べた。さらに、「戦線上にある他の地点において、我々の戦闘員は、テロ組織が占拠する地域の奥深くへと進軍している。テロリストは戦闘によって多くの死傷者を出す損害を被った。今次の戦闘の後、多くの新しい前哨地が設置された。今次の戦闘では、有志連合がテロリストの拠点・塹壕を空爆し、その多くが破壊された。」と述べた。

SDFの声明は最後に、以下のことを指摘した。「20人以上の自爆要員による攻撃があり、殺人に手を染めるテロリストの戦闘員との戦闘でSDFは追い込まれた。それにも関わらず、SDFは、これまで言及のあったテロリストによるあらゆる進軍の企てを阻止した。」さらに、「全ての戦線や拠点で戦闘が激化しているにも関わらず、我々の戦闘員は、なんら損害や被害を受けていない」と言及した。

ユーフラテス川東岸にあるダーイシュの最期の拠点は砲撃に曝された。一方で、複数の戦闘機が木曜日、上空を旋回していた。SDFは、今週、先だって行われたバークーズ奪還にむけた攻撃の再開以降、テロ組織戦闘員112人の殺害を確認した。

シリア人権監視団は信頼できる情報筋からの言として、「爆撃作戦は木曜日の午後に停止した。これと同時に、バークーズのトンネルや塹壕、農場に残っていたダーイシュの要員数百人が、同地域に残っていた彼らの家族と共に(町から)出てきた」と伝えた。

(後略)

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( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:46453 )