欧州メディア、ニュージーランドモスク襲撃犯をテロリストと呼ばず
2019年03月17日付 Hurriyet紙


英国放送協会BBCはニュージーランドにおいて49名のムスリムが命を落とした虐殺へ「テロ攻撃」という表現を使わず、デイリー・ミラー紙もまたテロリストの子供時代の写真を掲載し、「天使のような子供」と述べた。

いくつかの英国の報道機関はニュージーランドの二つのモスクを対象としたテロ攻撃に関してのニュースでヨーロッパにおけるテロ攻撃と比べて異なる表現を用いることを好んだ。

世界の主要報道機関では襲撃に関するニュースは大抵テロ攻撃という見出しと共に報道される一方、BBCは虐殺に関するニュースをただ「武装攻撃」、もしくは「ニュージーランドでモスク襲撃」といった表現で視聴者へ伝えた。

6人が死亡した2017年3月22日のロンドン襲撃に「テロ」という表現を用いたBBCが49人も亡くなった虐殺事件をそのように捉えていないことは注目を集めた。

■BBCへの反応

イランのロンドン大使ハミド・バイディネジャド氏はソーシャルメディアのアカウントで行った声明で「BBC幹部にとってロンドンで起きた刃物による襲撃はテロ攻撃とみなされる、だがニュージーランドにおける虐殺はただの襲撃の一つに過ぎない」という表現を用いた。

パキスタン人権担当大臣シリン・メザリ氏はツイッターアカウントで以下のメッセージを出した。

「現在BBCを視聴しているが、オーストラリアにおけるBBCの記者がニュージーランドのテロ攻撃に関するニュースで“テロリズム”という表現を用いなかったため衝撃を受けている。その代わりに大量殺人という言葉を用いている。嫌気がさす。テロ攻撃であることがこれほどまで明確な状況でなぜ“テロリズム”という言葉を避けるのだろうか?」

BBCのかつての編集者であるリファト・ジャワイド氏もまたイギリスの報道機関への反応を「かつてのBBC編集者として目もくらむほど偏った報道に信じられないほど失望しています。オーストラリアとニュージーランドの各首相が襲撃をテロ攻撃として特徴づける一方、イギリスのテレビや編集者にとってはただのモスク襲撃!恥ずかしい。」とのべた。

■テロリストに「天使のような子」

イギリスの報道機関であるデイリー・ミラーは他とはまた異なった反発を招いた。同紙は事件に関する報道において「モスクでの虐殺」の見出しを用い、一面に父に抱きかかえられているテロリストの幼少期の写真を載せつつブレントン・タラントンの為に「凶悪な極右殺人犯となり下がった天使の子」という表現を用いた。

旧友たちの証言へも触れた記事でテロリストは「子供たちの為に無料でスポーツを教えていた好ましい性格のトレーナーであった」だが「最近の数年間の旅行の間に幾つかの出来事が彼を変えた」と擁護された。

■西洋の報道におけるレイシズムの一例だ

デイリー・ミラー紙が虐殺に関して「テロ」という表現を用いたとしても、なおテロリストの子供時代の写真と共にこの問題を歪曲しようとしたとの評価が為されただろう。マット・ワインという名のTwitterユーザーは同紙がアメリカでナイトクラブに向けたテロ攻撃の犯人に「IS出身の狂人」と述べたことを引き合いに出しつつこの描写の違いを指摘した。

アダム・ウォーカーという別のユーザーは同紙が倫理的価値評価からかけ離れていることを伝え、ジェームズ・マサーは別のことを指摘しつつ「西洋のメディアの組織的レイシズムの一例である。この例でデイリー・ミラーはメディアの中で最悪のものよりもさらに驚くべきほどひどい状態だ」と評価した。

読者たちは「恥ずべき」、「恐ろしい」、「卑劣な新聞」「嫌悪感をもたらす」といった表現で同紙への反発を示した。

■フランスメディアも「テロ」と言わず

フランスで起こった攻撃に対し「テロ」との表現を用いた各主要紙でニュージーランドに関する報道ではこの表現を用いることを避けた。

ル・フィガロ紙はパリで2015年11月13日に130人が亡くなった事件をテロ攻撃
として描写する一方、モスクでイスラム教徒を狙った虐殺をテロ事件として認識しなかった。

ル・パリジャン紙においてもまた同様にニュージーランドにおける襲撃に関して出された記事においてテロ攻撃という表現を用いなかった。過去数年国で起こった襲撃事件をテロ攻撃として描写した公共放送局、フランスアンフォがこの襲撃に同様の評価を与えていないことが注目を集めた。

ニュージーランドのクライストチャーチで金曜礼拝の最中に10分の間をおいて二つのモスクへ計画されたテロ攻撃で49人が命を落とした。ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相とオーストラリアのスコット・モリソン首相はクライストチャーチにおける襲撃の直後に行った声明で事件がテロ事件であると説明した。

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(翻訳者:小林佑輔)
(記事ID:46459)