投票場でけんか、2名死亡ーマラティヤ
2019年03月31日付 Hurriyet 紙


マラティヤ県ピョトゥルゲ郡で投票中に発生したけんかのため2名が銃に撃たれ死亡した。このけんかに関し公正発展党のスポークスマンであるオメル・チェリキ氏が会見を行った。チェリキ氏は、「警察と検察による合同捜査で、事件責任者特定のための捜査が進められる予定である。責任者が必ず罰を受けねばならない」と述べた。また、マラティヤ県のアイドゥン・バルシュ知事がこの銃撃に関連して4名が逮捕されたと発表した。

事件は10:30頃、ピョトゥルゲ郡ボリュンメズ地区で発生した。地方選挙のためボリュンメズ区小学校に設置された投票箱を前に、投票列に並んでいた2グループで口論が発生した。

口論はあっという間にけんかに発展し、その際に銃で撃たれたハサン・アクタシュさんとイルヤス・アクタシュさんが死亡した。けんかに治安部隊が介入し、その後、銃を発砲したことが判明した2名が逮捕された。また、亡くなった2名の遺体は、検死の後に遺体安置所へと運ばれた。
さらに、事件拡大を防ぐため学校周辺および地区内の広範囲で治安部隊による警戒態勢がとられた。

■マラティヤ県知事:4名を逮捕

マラティヤ県アイドゥン・バルシュ知事は、ピョトゥルゲ郡で投票列で2名が死亡した武装攻撃に関し4名が逮捕されたと発表。

県庁舎で事件関連の発表に臨んだアイドゥン・バルシュ知事は「ピョトゥルゲ郡ボリュンメズ地区で10時頃、投票箱前で年配市民に投票させようとしたことをきっけかに口論が発生し、その結果国民2名がが不運にして命を失い、1名が軽傷を負った。この事件の加害者であると推定される4名が事件後、憲兵隊員によって逮捕された。事件に関連する捜査は共和国検察により懸命に進められている。亡くなった国民に心からお悔やみ申し上げる。また負傷した国民の早期回復を祈っている」と述べた。

■皆が責任ある行動を

バルシュ知事は政党代表者らと会合を行ったと話し、「その会合で合意したのは全員が責任を持って行動すべきだということだ。全員が責任ある姿勢を示すことで、選挙期間を落ち着いて過ごすことになる。誰もが慎重に話したり行動することを勧める。この緊張状態を継続させないために、必要なあらゆる措置をとった」と述べた。

■AKPスポークスマン チェリキ氏から発表

公正発展党(AKP)のスポークスマンであるオメル・チェリキ氏も、マラティヤ県の投票箱前で2名が死亡したけんかについて次のように発表した。

「事件発生時からずっと内務大臣は本件を注視している。法務大臣も同様である。大統領もこの事件に深い悲しみを感じている。誰にとっても深い悲しみをもたらす要因となっている。

これから警察と検察による合同捜査で、事件責任者の特定が進められる予定である。責任者は必ず罰を受けねばならない。トルコ全土の国民はどうか、衝突を起こすような、けんかやそれに類似する事件の引き金を引くような事件からは距離を置かれたい。選挙の日にさらなるつらい出来事が起こらないでもらいたい。もしなんらかの問題があれば担当者を呼び事件に介入する必要がある。それほど今回の悲しみは大きい。

我々はこの問題での議論を望まず、ただ被害者が天国に召されるよう祈っている。

この件に関する発表でも、政党間の問題であるかのように聞こえている。しかし、そうしたことからは距離を置く必要がある。政党間の敵意といった無責任な言説を避けねばならない。この議論に我々は与しない。至福党関係者と被害者のご家族にお悔やみを申し上げる」

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:46555 )