シリア:イスラエルに坑道戦で脅威を与える(1)
2019年04月01日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ナショナル・インタレスト紙:アサド政権軍は「国家」的組織から坑道戦を習得し、イスラエルに対し坑道戦の行使で脅威を与える

【ロンドン:本紙】

記事本題『シリアはイスラエルに対し、坑道戦を発動することで脅威を与える』。著者:雑誌「ナショナル・インタレスト」寄稿者マイケル・ベック氏。彼は以下のように述べた。「当初はハマース、次にヒズボラであったが、現在はシリアがイスラエルに坑道戦を仕掛けるぞとおどしている。」
実際、シリア人将校は、「内戦がシリア政権軍兵士を大地に穴を掘るエキスパートに変化させた。」と主張した。ルアイ・シャハーダ少将はレバノンのマナール・チャンネルに次のように述べた。「私は坑道戦の専門家として、この危機の間、戦争の数年間を通じて、我々は大幅な発展を実現した。」

この7年続いた戦争の間、シリア軍は取り立てて何かのエキスパートというわけではなかった。しかし地下要塞を多用したISILとの戦いから坑道戦の流血の教訓を得た。この教訓を得たのはシリア軍だけでなく、アメリカ軍やクルド兵やアメリカの支援を受けているシリア兵も教訓を得た。彼らはISILの掃討戦で困難を極めた。ISILはイラクやシリアやアフガニスタンに掘った入り組んだ坑道で守りを固めていたからである。
この坑道網によってISILは空撃や砲撃をかわしたり、潜伏して(敵を)急襲することができた。

シャハーダ将校は、レバノン紙「マナール」にこのようにも言った。
「シリア軍の坑道を掘る技術は完ぺきなレベルに達した。シリア軍兵士は、状態においても深さにおいても非の打ちどころのない坑道を掘ることができる。」さらに「我々は坑道戦でも高いレベルで戦えるようになった。しかしそのことについては触れるつもりはない。ただ、装備は国内で製造されたものである(ことは言っておこう)。ここが重要だ。我々は(これまで)輸入装備に依存してきたが、優秀な装備は国内で製造されたものである」。

(2)に続く

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( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:46565 )