ボルのCHP新市長、コーランを手に初めての職務
2019年04月05日付 Cumhuriyet 紙

ボル市新市長で共和人民党(CHP)のタンジュ・オズジャン氏は、何千人もの人々の前で聖典コーランに手を置いて、国旗にキスした後、宣誓して職務を開始した。式典中に羊を犠牲にすると計画されていたが、タンジュ・オズジャン新市長の妻、メラル・オズジャン夫人の希望を受け屠殺は行われなかった。


3月31日地方選において国民連合の候補としてボル市長に当選したCHPのタンジュ・オズジャン氏は、市庁舎で開かれた引き継ぎ式典とともにボル市長職を引き継いだ。

◼︎公正発展党(AKP)の前市長が迎えた

15年間市長職として業務を行ったAKPのアラアッディン・ユルマズ前市長は市長室でタンジュ・オズジャン新市長を迎えた。アラアッディン・ユルマズ前市長は市長職をオズジャン新市長に引き渡し、「タンジュさんは選挙に勝利したと我々が言ったならば、我々は彼の偉業を軽んじたことになるでしょう。タンジュさんと彼の選挙チームはボル市や他の市、県総議会で期待されていた以上の成功を勝ち取った。彼らを祝福せねばなりません。」と述べた。

タンジュ・オズジャン新市長は、重大な責任を持つと気付いていると述べた上で「国会議員職は言うまでもなく違う職業でした。新システムででもより気楽な職業でした。しかし我々は難しい職を望みました。我々のボルに直接奉仕することを望んだのです。ありがとうございます、市民の皆さんこそがとても高い投票率でこの職務を私に与えてくださいました。我々の肩にかかった責任は増しました。選挙期間で我々がした公約を実現するために昼夜問わず尽力していきます。」と話した。

◼︎聖典コーランに手を置いて宣誓した

オズジャン市長は引き継ぎ式典の後、選挙プロセスにおいて市長職を宣誓して始めるとした公約を実現するために、何千人もの市民が待つ民主広場に移動した。ここで黙祷をした後、ボル市営楽団の演奏でトルコ国歌を歌った。オズジャン市長は広場に建設されたステージ上で聖典コーランと国旗に3度キスした後、コーランに手を置いて「ボル市長として、我々のボルが公平な形で、誰かを分断することなく、また誰かを贔屓することなく昼夜問わず努力し、協議を前面に出し、未成年孤児の権利を守り、見守り、不法な行いに手を伸ばすことなく、法律の優位性と共和国の価値に準じ、CHPの設立者、指導者ムスタファ・ケマル・アタテュルクの足跡から外れることなく運営していくことを我が神と名誉にかけて誓います。」と述べて宣誓した。

◼︎妻が望むように犠牲の羊を屠殺しなかった

オズジャン市長はここで集まった民衆に感謝を述べた。このとき市の職員が広場に犠牲の羊を連れてきた。タンジュ・オズジャン市長の妻、メラル・オズジャン夫人が望む形で羊は屠殺されなかった。犠牲の羊は市の職員によってボル市獣医業務局に運ばれた。

◼︎市警察が対策をとることを望まなかった

タンジュ・オズジャン市長は、その後街の最も活気のある通りであるイッゼト・バイサル大通りからアタテュルク記念碑へと歩いた。この時市警察チームにタンジュ・オズジャン市長と同行していた妻メラル・オズジャン夫人の周りに安全のために肉の壁を作った。しかしメラル・オズジャン夫人とタンジュ・オズジャン市長の希望で市警察がとった対策も取り去られ、市長夫妻は民衆をともなってアタテュルク記念碑まで歩いた。

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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:46588 )