シリア:政府軍の軍備攻勢強化で民間人15人死亡(2)
2019年04月07日付 al-Quds al-Arabi 紙

■シリア:イドリブ県とハマー県で政府軍の軍事攻勢強化で民間人15人死亡

【イドリブ:本紙】

英国の拠点から戦争を監視しているシリア人権監視団と、反体制派を支持する『オリエント通信』は、昨日(6日)に反体制派が占拠するナイラブ市に対する政府側の爆撃で7人が死亡したと伝えた。また、シリア民間防衛隊はツイッター上で反体制派の占拠下にあるサラーキブ市でその他3人が殺害されたと言及した。一方、シリア政府のメディアは政権の支配下にあるミスヤーフ市で5人が殺害されたと報じられた。政府軍のハマー県北部での軍事攻勢の強化によって、ムラク町の生活が停止する事態となったという。

イドリブ県周辺の緊張緩和地帯における政府軍とその同盟国であるロシア、イランによる攻撃は、これら3カ国が新しい現実を示し、地元住民とトルコ間の信頼の要因を揺るがそうと試みていることを指し示しているように見える。この意図を伝えるために武器が用いられていると思われる。また、トルコ軍は地元住民を守ることができず、住民らに死を避ける手段として、シリア政府との「和解と降伏」といった方法を考えるよう促したように見える。

政治的な見方として、エルドアン大統領が本日(7日)のモスクワ訪問に際したプーチン大統領との会談の中で、第8回戦略協力会議で議題となったシリア問題の進展につき協議すると見られている。だが、ロシアはトルコに先手を取っている。2019年初頭以降の両首脳間3回目の協議に先行して、セルゲイ・ラブロフ外務大臣は、「シリアでの戦争は終わっていない。イドリブを含んだテロの巣窟を根絶する必要がある。」と述べている。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:馬場響 )
( 記事ID:46614 )