トルコ人の観光需要の陰りと新傾向
2019年04月14日付 Cumhuriyet 紙


海外へのツアーでは平均5.5泊に下がった滞在日数がさらに減少するリスクがあることを述べたプロントツアーの代表オナラン氏は「経済危機が深刻化し売り出せる休暇期間は60日に低下しかねない。」と語った。

プロントツアー取締役アリ・オナラン氏は2018年が困難な一年であったこと、物価と外貨の高騰が観光会社を苦しめていて、何より極めて不安定な期間が影響していると述べた。

■15-16%の増加

オナラン氏は2016年以降毎年、年の初めには厳しいことを述べてきたと強調し、以下のように続けた。 

「来た申し込みをみた限りでは、“2019年が困難な一年であった”と言わないことを期待している。2018年には選挙があった。情勢は不安定で、申し込みは突然減少した。昨年申し込み人数は15-16%減少した。後半における外貨の価格がこの後退の原因となった」と述べた。オナラン氏は昨年10万人を旅行に送り出し、2億5000万トルコリラの総売上高に達したことを明かした。今年度の目標は3億トルコリラ以上となることである。

高い為替レートと経済的問題が旅行業界で異なる需要を生み出していると指摘するオナラン氏は、国外ツアーで平均泊数が5.5日に短縮したことを述べた。

この数字がさらに減少する危険があること、また旅行会社が手頃な価格のツアーを設定するため行程日数を減らす可能性があることを述べたプロントツアー取締役のオナラン氏は「経済危機の深刻化により売ることのできる休暇期間は60日に落ちかねない。もしトルコで90日以上の販売ができれば、不透明さと不安定さが減少した経済へと移行した国となる。」と
話した。

■海のための国外

最近、トルコで国内観光の集客数が減少したことと海辺への旅行の為に国外を代用としていることを引き合いに出したアリ・オナラン氏は「これをマスツーリズムとすることを目標としている。イタリアで一泊二食付き6日間の旅行を3000トルコリラですることが出来る。新商品はトルコリラで支払えることが新たな点の一つだ。ここはひとつのチャンスととらえた。」と話した。

■サムスンへ100周年ツアー

プロントツアーはアタテュルクのサムスン上陸100周年にあたり5月に“100周年記念”ツアーを準備している

5月17日から19日の間、一泊二日で行われるツアーはアマスヤ、サムスンとアンカラ県を含んでいる。バスと飛行機を含めた二つの選択肢を提供するツアーの中で“第一歩の記念(İlk Adım anıtı)”、“バンドゥルマ船(Bandırma vapuru)”、“マントゥカ・パラス(Gazi Müzesi)”、“ハウザのアタテュルクの家(Havza Atatürk Evi)”、“アマスヤ議事堂(Amasya Kongre Binası)”、“ヤルボユの歴史的住宅街と霊廟(Tarihi Yalıboyu Evleri ve Anıtkabir)”
も訪れられる。

■カルチャーツーリズムも人気に

旅行へ向かう人数の増加を目標としている事、この年の売り上げを2018年の売り上げにおよそ20%上乗せすることを計画していると示したオナラン氏は「我々はとりわけカルチャーツーリズムに重きを置いている。それに向けて真剣に取り組んでいる。収益の5%をカルチャーツーリズムが占めていた。我々の目的はこれを15%まで引き上げることである。」と語ったオナラン氏はここでツアーの数を増加させたことを説明した。

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( 翻訳者:小林佑輔 )
( 記事ID:46638 )