イラク:近隣諸国の国会議員らを集めたバグダード・サミットが閉幕
2019年04月20日付 al-Hayat 紙

■イラク近隣諸国:イラク政府が「ダーイシュ」に勝利したことは中東地域の諸国民が共有する土台である

【バグダード:本紙】

20日(土曜日)、イラクの首都でイラク近隣諸国の議員団らを集めたバグダード・サミットが閉幕した。同サミットは、閉幕宣言においてテロ組織「ダーイシュ」に対するイラクの偉大な勝利を受けて、イラクの安定および同国の領土と社会の一体性保持を支援することを確認した。

サウジアラビア代表のアブドゥッラー・アール・シャイフ諮問議会議長が議長を務めた今回のサミットの(閉幕)宣言では、イラクの安定は中東地域の安定に不可欠であると確認された。また、同声明ではイラクが魅力的な結節点となるために、同国の政治、経済、創造的な人材の全ての面で周辺のアラブ諸国及び地域諸国(の一員として)復帰することの重要性が強調された。

さらに、宣言の中で「議会や政府によって発表されたイラクの政策は、近隣諸国のどの国とも一定の距離を保ち、内政に干渉しない関係を保持する固い意志を示している」と語られた。

また、出席者たちは「テロ組織『ダーイシュ』に対するイラクの勝利は、協力と再建から成る新たな頁を開き、また社会的な対話を支援するために中東地域すべての諸国民が共有する土台である。そして、それらは将来的に新たな基盤に基づいた共通の相互理解を作り出すことになる。なお、この共通の相互理解は開発と投資の支援、および中東地域の諸国民間での相互補完的関係のネットワーク構築を基礎としている」と明らかにした。

閉幕宣言は中庸を支持することと、過激主義と戦うことの重要性、とりわけ中東地域の諸国民こそが過激主義の代償を支払っていることを強調した。

そして出席者たちは、イラクでの政治的、民主主義的取り組みを全面的に支援すると確認した。また、イラクにおける建設、住宅供給、開発の取り組みを後押し、さらに官民両部門の教育、衛生、工業、情報技術、文化、商業、金融、自由貿易地区、そのほか生活に必要な様々な分野の投資を活性化させると述べた。加えて、テロ組織「ダーイシュ」から解放された街の復興および元々住んでいた街に帰ってきた避難民への雇用機会提供の確保につながるインフラの再整備への支援も確認した。

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( 翻訳者:庭野悠汰 )
( 記事ID:46668 )