HDPのイスタンブル再選挙対応、決定
2019年05月09日付 Cumhuriyet 紙

高等選挙委員会がイスタンブル再選挙を決定する少し前に、イムラル島刑務所への弁護士派遣を論じたHDPは「AKP(公正発展党)と交渉する気はない。民主主義連合に決めている」とメッセージを出した。党幹部は、6月23日まで「イスタンブル連合」への投票を呼び掛ける。

現在イムラル刑務所で服役中のテロ組織の指導者アブドゥッラーオジャランが8年間弁護士と面会させられていないことに始まり、危機的段階にまで達したハンガーストライキを経て、弁護士との面会が許可された。この決定が新たなプロセスの始まりとなるか否かが議論を呼んでいる。

高等選挙委員会(YSK)がイスタンブル広域市選挙の撤回とやり直しを決定してから間もなく、オジャランと弁護士たちの面会が許可されたことと、AKPのレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の「トルコ連合(Turkiye ittifak)」という発言に着目し、「HDPとAKPの間に一種の合意が行われるのだろうか?」と言う疑問が浮かんできた。

■KCK(クルディスタン社会連合)との意見の相違

オジャランが「ハンガーストライキの終了」を呼びかけたのに対し、KCKは声明で「弁護士との面会が定期的なものとして繰り返されないならばハンガーストライキを続ける」と述べた。このことはオジャランとKCKとの間に意見の相違があると受け止められた。その後、イスタンブルに100万人以上の投票者がいるHDPが、再び行われるイスタンブル市長選で獲得する地位について議論が交わされている。

『ビルギュン』紙のヒュセイン・シムシェキ記者の報道によると、2013年から2015年にかけて検討された解決プロセスへの回帰が不可能だと述べたHDPの情報筋は、イスタンブル選挙のボイコットあるいは別の組織の中で地位を獲得するなどという議論は現実に即したものではないとして、「西部の各県でAKPを打倒する戦略を継続していくべきだ」と述べた。

■MYKが決議する

YSKの決定後、MYK(党中央執行委員会)が緊急議題で招集され、イスタンブル再選挙に向けて体制を整えた。

会議では、HDP支持の有権者からの、「各区へ行政官が任命された際、ならびに得票率20%だった第二候補に、非常事態政令により当選確定書が授与された際に」、諸野党から然るべき支持を得られなかったという批判も指摘された。

しかし議論を経て、「イスタンブル連合」と称する連合論が展開され、有権者に(CHPの)エクレム・イマームオール候補への支持を求めることが決定した。この過程において、イスタンブル選出国会議員と副党首数名がイスタンブルに残り、選挙活動を調節することを決定した。

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( 翻訳者:村田七海 )
( 記事ID:46756 )