スーダン:反体制派は軍事評議会が抗議者らとの交渉を中断したことに遺憾の意を表明(2)
2019年05月16日付 al-Quds al-Arabi 紙

■スーダンの反体制派は軍事評議会が抗議者らとの交渉を中断したことに遺憾の意を表明する一方で、ハルツームの路上からバリケードを撤去

【本紙:ハルツーム】

また、ブルハーン中将はテレビ演説において、抗議者らの指導者たちと合意した了解事項の違反内容が書かれたリストを読み上げ、軍事評議会は「(自由・変革同盟との)交渉を72時間中止し、合意の遂行に適した環境を醸成する」ことを決定したと述べた。

さらにブルハーン中将は、先月オマル・バシール前大統領に対してクーデターおよび投獄を実行して以降政権を担っている軍事評議会が下したその他の決定としては、「座り込み地区の以外のバリケードを完全に撤去すること」が挙げられると続けた。なお、このバリケードは抗議者たちが4月6日に国防省のそばに設置したものである。

この流れの中で、木曜(16日)早朝、スーダンの首都ハルツーム中心部のナイル通りにある大統領宮殿から数歩しか離れていない場所で座り込みを行っていた最後の集団が撤退した。これは、反体制派の自由・変革同盟の直接介入を受けてのことだ。さらに、2日前から首都ハルツームの幹線道路や橋梁に設置されていた障害物はすべて撤去された。

また、複数の目撃者情報によると、2日前からナイル通りの大統領宮殿付近で座り込みを行っていた抗議者たちは本日(木曜)早朝にその場所から完全に撤退した。これは、職業組合連合と自由・変革同盟の指導部が抗議者たちに徐々に退去し、再度スーダン軍総司令部前の座り込み地点に戻るよう説得したことが功を奏したためだ。

加えて、スーダン医師会は水曜夜にデモ隊14名が負傷し、そのうち7名が実弾による襲撃をうけたと発表した。なお、これは座り込み地区周辺に位置するバラディーヤ通りにて緊急支援部隊(RSF)が障害物の撤去を試みた際の出来事である。    

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( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:46796 )