チャナッカレ海峡橋工事、すすむ
2019年05月26日付 Hurriyet 紙


トルコ共和国建国100周年を記念し、二本の橋脚の間が2023メートルにもなる1915チャナッカレ大橋建設に向け、ヨーロッパ側とアジア側で作業が続いている。

完成すれば「世界最大の支間長をもつ吊り橋」の称号を得ることとなり、さらに色やデザイン、それ以外の特徴も含めて「象徴の橋」となる。この1915チャナッカレ大橋の、アジア側ラプセキ郡に設置予定の主塔ケーソンが水中に沈埋された。

ゲリボル郡スュトリュジェ地区とラプセキ郡シェケルカヤ地区の建設用地で建設が進んでいる1915チャナッカレ大橋は、ドックにある主塔ケーソンでの、鉄製シャフトの取り付け工程が完了した。

橋のヨーロッパ側に設置される主塔ケーソンの沈埋作業は5月9日に行われた。アジア側は、ラプセキ郡のシェケルカヤ建設用地に設置される予定のケーソン沈埋に向け、昨日、運輸建設相ジャヒト・トゥルハン大臣も出席する式典が開催された。

この式典後、沈埋作業が始まり、幅74メートル、長さ83.3メートル、高さ20メートル、重量5万800トンのアジア側主塔ケーソンが、1時間あたり40センチメートルの沈埋速度で、およそ24時間かけて海底結合部に到達した。この作業のためにチャナッカレ海峡では双方向の船舶航行が閉鎖されていたが、再開され、チャナッカレ海峡両側で待機していた船舶が順番に航行を開始し始めた。

■1915チャナッカレ大橋

1915チャナッカレ大橋は、デザインの繊細さという点でも世界初となる。橋の主塔の結合部分と、結合エレメントはトルコ国旗カラーである赤と白で塗装される。また、両岸の高さ333メートルの主塔上部も、セイト伍長がチャナッカレ戦争で銃身に込めた弾丸をあらわしたデザインとなる予定だ。

支間長2023メートル、側径間(塔とアンカーレイジ間の距離)各770メートル、365メートルと680メートルのアプローチ高架をもつ、チャナッカレ海峡初の吊り橋の全長は4608メートルにもなる見込みである。

「2x3」ストラップ構造の大橋は幅45.06メートル、高さは3.5メートルとなる。ストラップの両側に、修復用に利用する歩道が設けられる。また、この大橋には2本のアプローチ高架、4本の鉄筋コンクリート高架橋、10本の下部通過橋、33本の上部通過橋、6本の架橋、43箇所の下部通過路、115箇所の通用口、12箇所のジャンクション、4箇所の高速道路サービスエリア、2箇所のメンテナンス作業センター、6つの料金所が設置される予定である。

1915チャナッカレ大橋の完成及び開通は2022年3月18日を見込んでいる。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:46847 )