エルドアン大統領「ここはイスラムボル!」
2019年06月02日付 Cumhuriyet 紙


 レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、「ここはイスタンブル、またの名をイスラムボルという。ここはコンスタンティノープルではない。しかしそのようにみなしたいと思う人々がいる。そのような人々に対して、我々にはあと22日(訳註:イスタンブル市長選再投票までの期間)ある」と述べた。

 エルドアン大統領は、宗教庁とトルコ宗教財団によるイスタンブル征服566周年を記念して行われた「イェニカプでのエンデルーン・タラーウィー礼拝」後に、自身を待っていた観衆へ演説を行った。エルドアン大統領は、次のように述べた。

「我が国で、思い出してください、『圧政は1453年に始まった』という人たちがいる。あの時のことを覚えていますよね。今夜ここには圧政ではなく、征服566周年を祝う人々がいる。皆さん、『高尚な思考の理解は、このちっぽけな知性には必要ない。なぜならこの(ちっぽけな知性という)秤は、これほどの重さ(重要性)を量るものではない』。アッラーのおかげで、あのちっぽけな理解にたいし、理解力の持つ大きさ(素晴らしさ)をはっきりと示した、566周年に。

しかし皆さんにお願いがあります。ここはイスタンブル、またの名はイスラムボルである。ここはコンスタンティノープルではない。しかしここをコンスタンティノープルとみなしたい人々がいる。そのような人々に対して、我々にはあと22日(訳註:イスタンブル市長選再投票までの期間)ある。22日後に、ここがどこからどこへ行くのか、完全に明らかにするために、夜昼問わず、我々は皆さんのところに赴く必要がある。彼らにこの真実をわからせる必要がある。『圧政が1453年にではなく、明らかなる征服が1453年に始まったのだ、そして566年経ったのだ』と我々が語ることが必要である。そのために我々は努力することが必要である。アッラーのご加護を。

決して忘れてはいけない、アッラーのおかげで、この国民はアザーンの声が消えるのを許さなかった。この国でコーランの声は止まず、国旗が降ろされることはなかった。そのため、ひとつの国民、ひとつの国旗、ひとつの祖国、ひとつの国家だ。我々はひとつとなる、偉大なものとなる、我々はエネルギーにあふれ、兄弟になる、みな共にトルコになる、と言って我々は道を進んで行くつもりだ。アッラーのご加護がありますように。以下のハディースを忘れてはならない、『人は愛するものたちと共にある』。我々はひとりひとりを愛している、愛し続ける。」

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( 翻訳者:甲斐さゆみ )
( 記事ID:46890 )