エジプト:高等学校の試験問題が「フェイスブック」に流出
2019年06月04日付 Al-Ahram 紙


■試験問題が「フェイスブック」に流出 
英語の試験に関する高校1年生の意見は様々

【本紙:カイロ】

昨日、一部の高校で1年生の期末試験の最終科目、第一外国語がコンピューターと筆記による解答方法で実施された。この試験は、5月23日に実施予定だったが、気温上昇のために延期され昨日の実施になった。試験問題の難易度についての高校生たちの意見は様々だった。「非常に簡単だった」という生徒もいれば、「難しい問題が含まれていた」という生徒もいた。彼らは「難しいところがあって、時間をかけて考えないと解けなかった」と言っている。

複数の試験実施委員会は、試験開始後、コンピューターによる不正行為が確認されたと公表した。フェイスブックやネットワークのグループに試験の解答が流出したということである。また、同委員会は、生徒・保護者からの試験終了に安堵する声と同時に、採点時に不正行為を考慮すべきだと求める声も伝えている。試験開始数分後に、フェイスブックのページがコンピューターによる解答の試験問題の写真を掲載した。

生徒は答えが欲しい場合、「誰か、答えが欲しい、今すぐ」と書き込む、すると誰かが「フェイスブック」に解答を書く。信頼すべき情報筋は、「事実確認はすでに終わっているので迅速に対処されるだろう」と述べている。さらに「筆記試験とコンピューター試験の採点は現在進行中である。近々結果が発表されるが日程は未定である」と明言した。コンピューター試験委員会は、先週タブレットを使用して実施された『歴史』の採点を開始した。コンピューター採点計画では、昨日採点が開始され、明日月曜日(6月3日)に採点が終了する予定である。

情報筋によると、「非常に多くの生徒がコンピューター受験をしたことは、コンピューター方式にとって大きな成功である。試験初日が(一日あたりの)コンピューター受験生がもっとも少ない日だったが、12万人がコンピューター受験した。その後は、一日あたり40万人以上がコンピューター受験に挑んだ。さまざまな課題が浮上したとはいえ、これは重要な一歩である。コンピューター試験の新しい試みとして大成功と言える」ということだ。

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( 翻訳者:金杉知紀 )
( 記事ID:46911 )