スーダン:安全保障理事会は非公開会合でスーダン情勢を協議
2019年06月05日付 Al-Ahram 紙

■安全保障理事会は非公開会合でスーダン情勢を協議

【ハルツーム、NY:諸通信社】

昨日(4日)、国連安保理はスーダンの危機を協議するための非公開会合を開催した。一方、同時期にスーダンの暫定軍事評議会議長であるアブドゥルファターフ・ブルハーン中将が、既に国内の政権移行に関してデモ隊と合意した内容の破棄を同評議会が決定したと発表した。さらに同中将は、9ヶ月以内の選挙の実施を決めたことも明らかにした。

ブルハーン議長は昨日、国営テレビが放映した声明の中で「軍事評議会は『自由と変化宣言(DFC)』勢力との交渉停止と同意内容の破棄、および現在から9ヶ月以内に総選挙を実施するよう呼びかけることを決定した」と述べた。また、この選挙は地域的、国際的な監視の下で行われるだろうと続けた。

ブルハーン議長は続けて、「国軍や急速支援部隊(RSF)、および(軍属の)正規部隊が国の安全と国防を担っている。彼らがこの革命に味方したのはほかでもない、革命そのもの、そしてスーダンを守るためであり、政権の座に就くためではない。なぜなら、彼らにその権利はないからだ」と述べた。

そしてブルハーン議長は、「スーダンの統治(権)に至る唯一の道は、スーダン国民のみが決定権を持つ選挙だ」と強調した。同議長はまた、「軍事評議会との対話を行っている政治勢力」が「別の全体主義体制の模造」を試みていると指摘し、「(そのような体制は)国民の合意や委任および国民全体の同意を欠いた、ある一つの意見を強制し、スーダンの一体性と安全保障を真の危機に陥れる」ものであると述べた。

さらにブルハーン議長は「次の項目に代表されるような政権移行期間の任務を円滑に遂行するための組閣が行われるだろう」と言及し、「汚職犯罪に関与した前政権の重要人物全員の粛清と根絶、様々な紛争地域での持続的かつ包括的な平和の確立、スーダン国民が完全な透明性の下で自らの指導者を選ぶことができる選挙を実施するための国内、地域、国際環境づくり」をその任務として挙げた。

また声明では、スーダン軍がこの変化を妨げることはないと確認されたほか、暫定軍事評議会は国民の選ぶ者に政権を移譲するとした。同様に、ブルハーン議長は検察庁に対して、ハルツームの国防省本部前における座り込みデモの現場で起きた暴力事件とデモ参加者の殺害について調査するよう呼びかけた。

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( 翻訳者:清水有理 )
( 記事ID:46915 )