イスタンブルの景観改善へーチャムルジャの丘
2019年06月14日付 Hurriyet 紙


チャムルジャで景観を害している複数のアンテナや鉄塔を一本化することに取り掛かったキュチュクチャムルジャのテレビ・ラジオ塔の工事では、レストランや展望デッキなどのパブリックスペースが置かれる予定の複数階の取り付けが完了した。塔下部分の装飾過程も完成へと近づいている。今年末には営業を開始するよう、工事は7/24まで続く。

■工事は2016年から現在まで継続

このプロジェクトは、ブユクチャムルジャ・ジャーミィの建設とともに話題に上り、チャムルジャの丘にある何十ものラジオやテレビの発信機の撤去を目的として2016年3月に始まった。221メートルの高さの鉄筋コンクリート部分が完成したのち、塔のアンテナが入るとされる鉄骨構造部分の工事が始められた。

この塔の1400トンもの重量のアンテナは、水圧ジャッキを使って塔内部から持ち上げられた。

■今年中の完成が予定されている

キュチュクチャムルジャ・テレビ・ラジオ塔の鉄筋コンクリート部分では、床張りや装飾の工程が続いている。今日までにレストランや展望デッキのようなエリアがある階が完成した。下層階では作業台から始まって上階に向けて続いている。

新しい階が完成するごとに水圧ジャッキは撤去され、また他の階の工事が始まる。この新たな塔はイスタンブルのシンボルとなると期待され、39階と40階では海抜393.5メートルと398メートルの高さにそれぞれ一つずつレストランが設置される予定である。

さらに、塔の33階と34階には海抜366.5メートルと371メートルの高さの2つの展望デッキが置かれる予定である。プロジェクトは今年中に完了し、営業開始すると見込まれている。

■景観はよくなり電磁気の害も減るだろう

塔は最終的に全長388.5メートルになり、先端部は海抜およそ576.5メートルに達する予定である。この塔は各階4.5メートルの高さで53階から構成されることになる。

このプロジェクトでは300人もの作業員やエンジニアが昼夜働き、塔完成により一カ所から各テレビやラジオ、人々に放送サービスが行われるよう計画されている。

この塔がサービスを開始するとともに、チャムルジャにおいて景観に害を生んでいたテレビや携帯の発信機が入っていた鉄塔群は引き抜き撤去される。

塔の存在で、複数の周波数を統一し電磁気汚染をなくすことが目指されている。

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( 翻訳者:大谷菜々 )
( 記事ID:46970 )