ヨルダン:ヨルダンとモロッコ、バーレーンでの経済ワークショップへの参加未決定(1)
2019年06月15日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ヨルダンとモロッコはバーレーンでの経済ワークショップへの参加について未だ立場を決めていない

【ロンドン:本紙】

ヨルダンとモロッコはバーレーン経済ワークショップ(会合)への参加をまだ決定していない旨発表した。このワークショップはアメリカが推し進めようとする「世紀の取引」に先立って行われる。アメリカのトランプ大統領の娘婿でありホワイトハウス高官のジャレッド・クシュナー上級顧問はエジプト、ヨルダン、モロッコが会合に参加すると通達してきたと発表したが、この発表の二日後、改めて今次の発表がなされた。また、パレスチナ民族解放運動「ファタハ」は「世紀の取引」及びマナーマで開催される本会合に断固反対する構えを強調、会合のボイコットを呼びかけた。

ヨルダンのアイマン・サファディー外相は国営放送「マムラカ」テレビの放送で、ヨルダンは未だ立場を表明していないが、周知の揺るぎない立場に基づき、近く明白かつ確実に自国の立場を表明すると述べた。続けて「バーレーンでの会合について我々がまだ正式な立場を示していないのは、我々が評価し、協議し、また我々の兄弟友人らと協議し合う権利を行使しているからだ。決断を下すときははっきりと示すつもりである」と話した。またサファディー外相は「パレスチナ問題の解決策は占領の終了、1967年6月4日の境界線に沿って、東エルサレムを首都とする独立国家パレスチナを樹立する以外にない」と改めて述べ、「これこそ世界中が支持する立場だ」と強調した。

バーレーンでの会合についてサファディー外相は、「ヨルダンが参加することになれば、皆が知るところの我々の立場を明白かつ確実に伝え、強調するために参加することになる。ヨルダンの参加は、パレスチナ問題に関するヨルダンの確固たる立場を確認すべく我々が常々取り組んでいる積極的な衝突の一部だ」と述べた。また「もし参加しなければ、その時は我々独自の評価に基づいてそういう決定を下したということだ。我々が参加しない根拠もいくらかありうる。結局はワークショップであるから、我々も行って考えを聞いて、同意できるようなものであれば協力するし、同意しかねるものならばノーと言うまでだ」と付け加えた。また「決定をいつ発表するか決めるのは我々だ。発表のタイミングも本件に関する政策の一部だからだ」と述べた。

(2)に続く

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( 翻訳者:堀嘉隆 )
( 記事ID:46974 )