ロウハーニー大統領、上海協力機構に合わせ中国国家主席と会談
2019年06月16日付 Hamshahri 紙
ロウハーニー大統領:イランと中国のアメリカ第一主義に対する抵抗はアジアと世界の利益のためである。
ハムシャフリー・オンライン:ロウハーニー大統領はキルギスのビシケクで第19回上海協力機構首脳会議に合わせて中国国家主席と会談し、2国間合意事項履行の方策に満足を示しながら「中国との関係は常にイランにとって戦略的友好関係であったし、これからもあり続けるだろう。」と強調した。
イラン学生通信によると、ハサン・ロウハーニー大統領は、イランは核合意における自国の履行義務を厳守してきたが、アメリカは一切の理由なく自国の国際的な履行義務を反故にしたと表明し、「アメリカ政府がイラン、中国とその他の国々に課す圧力は、アジア全体と世界における支配を目的としている。」と述べた。
ロウハーニー大統領は、アメリカ一国主義に対するイランと中国の抵抗は、両国とアジア、そして世界の利益と見なし、加えて「イランは外国の圧力に対して動じないだけでなく、一層結束し抵抗していく。」と主張した。
また中国との関係促進のための十分な能力が存在すると主張し、加えて、地理的に優れた状況に着目して重要な役割と一帯一路の推進を果たす用意ができていると述べた。
大統領は、「イランは中国とのエネルギー分野での協力継続に加えて、中国のエネルギー安全保障における永続的、戦略的関係のためのインフラ開発にも関心が深い」と説明した。
ロウハーニー大統領は、「イラン政府は中国政府とのエネルギー、交通、産業の分野での共同事業の遂行と協力の継続に満足している」と示し、「われわれは両国間の関係と協調は国際的諸機関や地域的諸機関においてできる限り拡大することに関心を持っている」と加えた。
ロウハーニー大統領は、「イラン政府は中国政府との関係強化に制限はないと表明した上で、政治、経済、文化、観光、テロ対策の分野において関係拡大の用意ができており、中国のイラン南部の地域とその港湾の開発に対する投資を歓迎する」と述べた。
中国国家主席もこの会談で両国当局の継続的な交渉を示唆し、中国政府はイランとの関係を戦略的方向へ発展させていくと述べた。
習近平国家主席は今日の世界において一国主義が広がっているとした上で、アメリカの一国主義的な核合意離脱はその地域の緊張拡大の最も根本的な原因であると強調した。
中国国家主席はロウハーニー大統領との会談で、多国間主義の促進、自国と発展途上国の利益の保護のため、地域、世界においてイランとの協力を拡大する用意ができていると強調した上で、中国政府はイランとテロや組織犯罪対策の分野におけるイランとの協力を拡大する準備が整ったと述べた。
同氏は一帯一路におけるイランの積極的な協力を歓迎した。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:K.U. )
( 記事ID:47029 )