再選挙に反対した高等選挙委員会委員の妻に転勤命令
2019年06月28日付 Cumhuriyet 紙

イスタンブル広域市選挙の取消反対に投票した高等選挙委員会(YSK)の委員の妻であるベテランの裁判官が、本人の希望なしに別の裁判所に転属された。

高等選挙管理委員会(YSK)は、3月31日のイスタンブル広域市選挙の結果取消しに反対したキュルサト・ハムルジュ委員の妻である、裁判官のシャヒゼル・ハムルジュ氏を、検察官・裁判官委員会(HSK)の夏の人事決定により、ウルラ裁判所から、イズミル地方司法裁判所に転属させた。

YSKは5月6日、イスタンブル広域市の選挙結果を4対7の票数で取消した。この時、反対票を投じたキュルサト・ハムルジュ委員の妻、シャヒゼル・ハムルジュ裁判官が、5月31日付の検察官・裁判官委員会の夏の人事決定により、本人の希望なしに勤務地が変更されたことが司法関係者の間で注目を集めた。

ドゥヴァル新聞のオズレム・アカルス・チェリク記者の報道によると、アンカラで裁判官として長年勤務しているシャヒゼル・ハムルジュ氏が、ウルラ裁判所から地方司法裁判所へ配属されたことは、「昇進」したように見えるかもしれないが、慣例を考えるとそうではない。職務の変更が「昇進」と言えるためには、慣例によれば、本人が希望する場所である必要がある。

■通常の状況ではない

裁判官・検察官委員会は、夏の人事決定を計画する前に、裁判官および検察官の希望を調べる。いかなる捜査の対象ともなっておらず、転属を希望していないベテランの裁判官や共和国検事が、任期を満了しないうちに勤務地が変更されるのは通常の状況ではない。

このため、ウルラの裁判官として勤務し、数年後に定年退職を計画していることが司法関係者の間で知られるシャヒゼル・ハムルジュ氏が、一切要望がないにも関わらず夏の人事決定によってイズミルの中央に配属されたことが、司法関係者の中で「昇進」と受け取られることはないだろう。

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( 翻訳者:宮崎友裕 )
( 記事ID:47055 )