キルギスで今も続くギュレン派脅威
2019年07月13日付 Hurriyet紙


トルコが常に警告を発するキルギスで、ギュレン派テロ組織FETÖ※は教育、メディア、法機関に存在し続けている。
※訳注:FETÖはメディアによる呼称であり、当事者らはヒズメト運動(Hizmet hareketi/奉仕活動)と称する。

トルコが7月15日クーデター未遂以後、常に警告してきたキルギスで、ギュレン派テロ組織(FETÖ)がとりわけ教育、メディア、そして法機関において影響力を持ち続けている。

7月15日の背信的クーデターの試みから今日までの3年間で、多くの国がトルコのFETÖに対する闘争を手助けし、政府の要望に応えた。トルコはキルギスにも、その地域における闘争へのさらなる支援を要請した。

キルギスは、FETÖが最も広く、最も浸透して組織されている国のひとつであることから注目を引く。トルコでクーデターを試みたFETÖのキルギスにおける活動は、ソビエト連邦の解体の直後に始まった。

組織と関連があると言われるセバト国際教育機関は、1992年5月2日にキルギス教育省と協力合意に署名した。この合意は、セバト教育機関へ学校開設の権利を与えるものだった。

FETÖと関連する教育機関の最初の学校は、首都ビシュケクの男子高校だった。新しい独立国で生じた不満と、キルギス国民のトルコに対する親近感を利用したFETÖは、国全体で一気に拡大した。

7つの地域で学校と寮を設立し活動を続けるセバト国際教育機関は、現在9つの小学校と中学校、16の高校、シルクロードとケンブリッジと言う名の2校のインターナショナルスクールと、国際アタテュルク・アラトー大学を擁する。

本や雑誌を出版し、会議も開くセバト教育機関の学校では、毎年およそ1万3千の生徒が教育を受けていることが知られている。FETÖへ近いこの各学校の卒業生は、様々な協会を作り組織化している。

優秀な学生に「無償教育」を施しているという認識を強めるために活動するセバト教育機関には、キルギスに1億ドルを超える資産があることが強調されている。この機関では現地人そして外国人から成るおよそ1000人が働いている。

教育、メディア、実業、芸術の各界で影響力を持つと強調されるFETÖが、自らの諸学校を卒業した者たちが、とりわけ公的機関で重要な役職に就けるよう介在していることが知られている。

FETÖとの闘争でトルコが求めている水準へ届かないのは、国家公務員の中のFETÖ出身者たちの影響だと言われている。トルコ側はキルギス政府に対し、FETÖに属していることが知られる諸学校を、トルコ教育財団(Türkiye Maarif Vakfı)へ移管するよう求めている。

この3年間で、トルコがキルギスに対FETÖ対策を求めたことにより、FETÖは書類上、企業の役職者からトルコ国民を外し、組織に忠実なキルギス国民に書き換えた。

■FETÖの危険性を複数メディアが報じる

7月15日以降、組織との関連性により管財人の管轄下に入ったカイナク・ホールディングについては、キルギス法廷により、キルギスにおける資産をトルコ共和国預金保険機構(TMSF)へ移管するという肯定的な展開が生じた。

キルギスメディアでは、FETÖの同国における活動領域、資産、国家機構における猟官制などが、頻繁に報じられ、コラムにも取り上げられている。

ここ数か月、「FETÖ学校はマンクルト工場だ」※との見出しで記事を出したメイダン紙は、組織が巨大な利益を収め、自らの支配を広めるために、教育を隠れ蓑として使っていると指摘した。
※訳注:マンクルトとは、中央アジアの伝説にある、拷問を受けて自我を失い、あらゆる命令に従う奴隷のこと。

またこの記事は、国家の様々なレベルで、そして非営利組織でのFETÖの存在に注意が払われることが必要と警告し、国の総選挙において、組織に近い人々が議員として選ばれることを妨げられなければならないと忠告した。

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(翻訳者:小林佑輔)
(記事ID:47150)