ロウハーニー大統領、上海経済機構首脳会議中にプーチン大統領と会談
2019年06月14日付 Hamshahri 紙


ロウハーニー大統領はこの地域におけるイランとロシアの関係を、実例となるべきものであり、経済・政治・国際の全ての分野において拡大していると見なし、以下のように強調した。「今日、当地域への外国からの干渉とアメリカによる非合法的制裁が地域の安定と協力状況を困難にしている中で、両国のためにイラン・ロシア間の関係を深め発展させ、この地域を安定させ発展させることは重要である。」

ISNA(イラン学生)通信によると、ホッジャトルエスラーム・ヴァルモサルミーン[訳注:「アーヤトッラー」よりも1ランク下のイスラーム法学者に対する尊称]のハサン・ロウハニー師は金曜日[訳注:西暦6月14日]の午後、ビシケクにおける第19回上海協力機構首脳会議に併せて行われたロシア大統領ウラジミール・プーチン氏との会談において、イランとロシアは、地域や国際的な会議において協力関係にあるとし、以下のように述べた。「二国間の経済合意、特にエネルギーと輸送の分野における合意の履行は、良好なプロセスで進んでおり、来週中にテヘランにおいて開催される協力委員会でこのプロセスはさらに加速するだろう。」
ロウハーニー大統領は、ニ国間での特定分野の支援が貿易関係拡大のプロセスに拍車をかけるだろうとの言及と共に、次のように述べた。「当会議でのユーラシア大陸との貿易に関する法律の批准によって、できるだけ早急に、この案件が地域間貿易協力を促進させるであろう措置が施されるだろう。」

ロウハーニー大統領は、他の分野において自身の演説を強調した。「アメリカはイラン核合意からの不法な脱退に加えて、前代未聞の方法で、国際連合安全保障理事会決議第2231号を守ってほしいとする企業や国々を制裁の対象にしている。」

ロウハーニー大統領は、イランの行動は、イラン核合意における自国の権利の枠内であると強調して、以下のように述べた。「もしイランの国益がイラン核合意の他の参加国により保障されるのであれば、以前の地点に戻る可能性は存在する。」
ロウハーニー師は、ロシアがイラン核合意の強化とヨーロッパの義務履行におけるロシアの役割が非常に重要であると見なし、こう述べた。「イランは、常にこの地域の治安と安全を支援してきた。またイスラム国(IS)と対峙し、同様に地域間非対立条約を提示することによって、我が国の決意は確固たるものとなった。」
大統領は、ロシア大統領との会談において、次のように断言した。「シリアに関しても、我々はテロリズムに対抗するためのアスタナ・プロセス[訳注:シリア和平に関するロシア・トルコ・イラン主導の会合]の枠組みの中でトルコとの相互的に効率的かつ有効な協力が最終的な結論に達するまで続けることに関心がある。」

ロシアのプーチン大統領もまた、この会談において、ロシアがイランとの相互的・地域的・国際的な協力の拡大を決定していると表明し、こう述べた。「これらの協力には、多くの多角的な経済的・地域的活動、特にこの地域のテロリズムに対しての共闘が含まれている。」

ウラジミール・プーチン氏は強調した。「今日、シリアで我々が目にしている成功は、イランの積極的な役割と、アスタナ・プロセスにおけるイランロシア・イラン・トルコの三か国の協力の結果である。」

プーチン大統領は同様に、最近イランが、ペルシア湾で起きたタンカー攻撃事件で、ロシア人乗組員11人の命を救出したことについて謝辞を示した。

プーチン大統領は、続けて以下のように述べた。「山積する問題にもかかわらず、二国間の貿易関係のプロセスは拡大に向かっており、この数日中にテヘランで二国間協力協同委員会が開催される。」

ロシア大統領は加えた。「ロシア政府は同様にエネルギー分野への参加と投資に関心を持っており、二国間が関心を持つ多角的かつ広範囲な協力と、ブーシャフル発電所及び鉄道輸送の新しい拠点の創設における相互の合意遂行推進の義務がある。」

彼は、ロシア政府が南北鉄道回廊プロジェクトにおいて積極的な役割を果たすだろうと述べ、二国間貿易関係のプロセスにおける国内通貨の利用と早急な実施について強調した。

ロシア大統領は終わりに、イラン核合意によるイランへの枠組みは有効であると見なし、以下のように述べた。「ロシア政府はこの合意書の完全遂行のためにあらゆるの方面からの努力を続ける。」

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( 翻訳者:K.S. )
( 記事ID:47160 )