イランの最高指導者ハーメネイー師が日本の首相と会談(2)
2019年06月13日付 Hamshahri 紙

さらに「アメリカはイランと誠実な会談をする準備ができている」という安倍首相の発言に触れ、「我々はその言葉を全く信用していない。なぜなら、誠実な会談とは、トランプのような人間からが持ち出されるものではないからである。」と安倍首相に伝えた。

またハーメネイー師は「米国当局者の中に誠実さはほとんどないに等しい。」と強調した。

ハーメネイー師は安倍首相に対して、「トランプ氏は数日前にあなたと会談をし、その中でイランについても協議していた。しかし、彼は日本から帰国後直ちに、イランの石油化学工業に対する制裁を告示した。果たしてこのメッセージは誠実であろうか?果たしてこれは、トランプ氏が誠実な会談を行う意図があることを示しているのだろうか?」と述べた。

彼は、「我々は過去数年間のアメリカとの交渉の苦い経験を決して繰り返すことはないだろう。」と強調した。

 ハーメネイー師は米国との核合意での過去の交渉過程を示唆し、「核合意の成立後に真っ先に違反した最初の人物はオバマ前大統領だったが、イランとの会談を望んで仲介者を派遣してきたまさにその人でもあった。」と述べ、さらに「これが我々の経験であり、我々がこの経験を繰り返さないことを安倍首相に知ってもらいたい。」と付け加えた。

トランプ氏が『アメリカとの会談によってイランは発展するだろう』述べたという安倍首相の発言に対して、ハーメネイー師は「神の恩恵により、我々はアメリカとの交渉が無くとも、また同国からの制裁を受けたとしても、この国は成長を遂げるであろう。」と強調した。

彼は、安倍首相のイランと日本の間の関係拡大についての提案を歓迎するとして、「日本はアジアにおいて重要な国である。もし日本がイランとの関係拡大を望むのであれば、いくつかの主要国がそうしているように、明白な意志を見せる必要がある。」と伝えた。

 またハーメネイー師はイランとアメリカの40年に及ぶ敵対関係とその継続について、「アメリカと交渉することによって我々の問題が解決することはないと信じている。賢明な国であれば圧力前提の会談は受け入れることはないだろう。」と述べた。

彼は同様に日本の首相の『アメリカ側は自らの考え方を他国に押し付けたがっている』という発言に言及して、「あなたがこの事実を認めるのは良いことである。あなたにはアメリカが自らの考えを押し付ける際には決して容赦がないということも知ってもらいたい。」とも述べた。

ロウハーニー大統領も出席した今回の会談の中で、安倍晋三首相はテヘランでの自身の会談に触れ、一連の協議が更なる協力拡大の基礎を築くことを期待すると述べた。

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( 翻訳者:K.S. )
( 記事ID:47173 )