レバノン:治安部隊により退役軍人とパレスチナ難民の抗議行動が阻止
2019年07月17日付 al-Quds al-Arabi 紙

レバノン:治安部隊により退役軍人とパレスチナ難民の抗議行動が阻止

■レバノン:国会議事堂は立ち入り禁止区域に。
治安部隊はパレスチナ人のデモと退役軍人の座り込みを阻止。

【ベイルート:本紙】

国会議事堂のあるニジュマ広場は火曜日(7月16日)、立ち入り禁止区域となった。退役軍人たちが2019年度予算を審議する特別国会の開催に抗議して、座り込みを行ったためである。退役軍人たちは早朝から、殉教者広場に設けられたテントの前に集まってきた。そのテントでは、前日から退役軍人たちによるハンストが行われていた。

抗議行動参加者たちの狙いは、退役軍人の恩給額カットに反対して議事堂に入っていく議員たちを足止めすることと退役軍人の権利を守る予算案に賛成票を投じ、そうでない予算案には反対の票を投じてほしいと書いたビラを議員たちに渡すことである。しかし、議会の周囲に張り巡らされた有刺鉄線が国会方面へのデモ行進と抗議活動を完全に妨害することになり、大渋滞を引き起こした。

抗議運動は退役軍人たちだけでなく、パレスチナ難民も、「パレスチナ難民の働く権利連合」やレバノン国内労働者組織の呼びかけに応じて、コーラ橋から国会議事堂までのデモ行進を行う予定だった。このデモは「レバノン国内のパレスチナ人商工業者が尊厳ある生活を送る権利に対する恣意的な措置」の拒否が目的であった。しかし、治安部隊によってニジュマ広場へのデモ行進が許されなかったため、(パレスチナ難民デモ隊は)コーラ橋の下に集まるにとどまった。

(後略)

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( 翻訳者:櫻井優希 )
( 記事ID:47209 )