2020年、F35製造計画からトルコ除外
2019年07月23日付 Cumhuriyet 紙


ロッキード・マーティンは、トルコがF35計画から除外されたのちにトルコで製造されている部品のアメリカでの製造を開始すると発表した。

ロッキード・マーティンは、トルコがF35計画から除外されたのちにトルコで製造されている部品のアメリカでの製造を開始すると発表した。

会社の第2・四半期の収益を発表した会見で話をしたロッキード・マーティンのCEOであるマリリン・ヒューソン氏は2020年以降トルコを生産サプライチェーンから除外することを計画していると発表した。

ロイターが発表した進捗によると、トルコでF-35の部品を生産している各企業は2020年3月以降この生産を終了させる予定だ。

F-35計画に含まれている国々の一つであるトルコは、飛行機のコクピットの計器類から降着装置にまでいたる何百もの部品を生産していた。

アメリカは、トルコがロシア製のS-400ミサイルを購入したためアンカラがF35計画に参加するのを停止させた。トルコはというと、アメリカからパトリオット・ミサイルの防空システムを購入しようとしたが、この購入が実現しなかったため中国から防空システムを入手することを望んでいた、しかしながらこの会社がアメリカ合衆国の制裁のリストに入ったのでやむを得ずロシアからS-400を購入したと伝えていて制裁に反対している。

アメリカはこの決定の結果としてトルコが獲得を計画していた戦闘機100機の売却も行わない。

この問題に関して情報を与えていたヒューソン氏は、ポーランドを含む数か国がこの戦闘機に興味をもっていると伝えた。

ロイターによればF35戦闘機は、ロッキード・マーティンの成長に最も寄与した製品でありエンドースメントの三分の一を構成した。

会社は2019年に131機のF-35戦闘機を購入先の国に納入することを計画している。

トルコに納入された二機のF-35戦闘機はアメリカに保管されている。トルコ人パイロットらはアメリカに渡りF-35戦闘機の操縦訓練を受けていたが、この訓練も7月の終わりでの打ち切りが予定されている。

チャヴシュオール外務大臣は昨日行った発表においてトルコへF-35ジェット機が納入される状況においてトルコが自国で戦闘機を製造できる技術を獲得できるまで他国から戦闘機を購入することができると伝えた。

■トルコのどの会社がどの部品を製造しているのか?

F-35戦闘機のインターネットサイトではトルコで製造されている各部品に関して以下のような情報が提供されている。

・2004年から現在までプログラムに協力をしているAlp航空は、F-35飛行機の胴体部の構造の部品と組み立て、降着装置の各部品とモーターのためF135モーターのチタン結合の回転軸を製造している。

・F-35 エレクトロ・オプティク・へデフ・システムの子会社であり進化をした光学機器のため生産のアプローチを発展させたF-35 CNIアヴィヨニク・エレクトロニク・アラビリム・コントロール・ジハズ上でノースロップ・グルマンと共同の事業をしているアセルサンはまた近く、計測機器の製造を開始する予定だ。

・アイェシャスは現在のところ二つの基礎的なF-35部品であるミサイルのリモコンのインターフェースと概観的なパノラマ式の客室のディスプレイの電子回路基板の唯一の供給者である。

・F-35 の電気ケーブルと相互接続系統(EWIS)の40%を生産しているフォッカー・エルモ社はまた、全てのセンター・ケーブル・システムによってトルコ航空・宇宙産業株式会社(TAI)を支援する。フォッカー・エルモ社はまたモーターのため、大部分をイズミルにある工場で生産をしているEWISを発展させる予定だ。

・2005年から現在までF-35の訓練システムを支援しているHAVELSAN社は今後トルコ人F-35パイロットの合同訓練とメンテナンス教育センター(ITC)とトルコにおける関連の教育システムの発展のための率先的な役割を担うことになる。

・2005年から現在までF-35を支援しているKALE航空は、TAIと共同でF-35機の胴体の構成部品とその機構を生産している。第三世代戦闘機においても降着装置の ロック機構のためHeroux Devtek社の唯一の供給者として支援を行っている KALE航空はまた、モーター設備の製造のためイズミルにおいてプラット・アンド・ホイットニーとともに共同事業を行っている。

・2004 年から現在までF-35 計画を支援しているMIKES社はブリティッシュ・エアロスペース・エンジニアリング (BAE)と、ノースロップ・グラマン社のためにF-35飛行機の接続部品と構成部品を供給している。

・アセルサンとトルコ科学技術機構(TÜBİTAK)は共同で 、第五世代の5ジェット戦闘機であるF-35戦闘機に搭載される予定の誘導爆撃団(SOM)の開発と、一体化と生産をおこなっている。

・2008年から F-35 計画の戦略的支援をおこなっていて全てのF-35飛行機において使用される各種機材を提供するトルコ航空宇宙産業(TUSAŞ)は、ノースロップ・グラマン社と共に飛行機の中央胴体部の生産とモンタージュ、複合素材による機体カバーと武器貯蔵部を分け隔てるカバーと繊維複合材による主翼生産を行っている。
F-35のパイロンやアダプターを含むF-35に関係する備品の約50%を担っているTUSAŞはプラット&ホイットニー社と共に署名した戦略協定の枠組みでこの先の期間、FACO(最終組立てとチェックアウト・ライン) とMRO&U(整備、修理、オーバーホール、改修)のための国と地域の主導的な立場を目標としている。TUSAŞはまた、ALGS(Autonomic Logistics Global Sustainment)システムの一環でトルコ国軍に倉庫を提供するために選ばれた。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:47219 )